ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Münchner Philharmoniker)が8日、イザール・フィルハーモニーでウクライナに連帯するチャリティー・コンサートを行うと発表した。バイエルン放送交響楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団のメンバーも参加、ソリストにアンネ=ゾフィー・ムターを迎えるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番《運命》というプログラムが組まれている。
ロシアのウクライナ侵略をめぐって開始直後、ミュンヘン市長、オーケストラ側が2015年から首席指揮者を務めているワレリー・ゲルギエフに対して、親しい関係にあるプーチン大統領の決断に反対するよう求めたが、ゲルギエフがそれに返答しなかったことから1日に任期を残して解任された。
コンサートの指揮は、ラハフ・シャニ。シャニは2018年からオランダのロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めているが、ゲルギエフも1995年から2008年までその任にあった縁の深いオーケストラ。退任後も毎年客演して「ゲルギエフ・フェスティバル」を行ってきた。
ゲルギエフは今回、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団からもミュンヘンと同じことを求められ、電話を通じて話し合いも持たれたが折り合わず、オーケストラから「関係終了」を申し渡されている。
写真:Münchner Philharmoniker
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ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルがウクライナに連帯するチャリティー・コンサート開催へ、指揮はラハフ・シャニ
2022/03/04
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