ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルがウクライナに連帯するチャリティー・コンサート開催へ、指揮はラハフ・シャニ

2022/03/04

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Münchner Philharmoniker)が8日、イザール・フィルハーモニーでウクライナに連帯するチャリティー・コンサートを行うと発表した。バイエルン放送交響楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団のメンバーも参加、ソリストにアンネ=ゾフィー・ムターを迎えるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番《運命》というプログラムが組まれている。

ロシアのウクライナ侵略をめぐって開始直後、ミュンヘン市長、オーケストラ側が2015年から首席指揮者を務めているワレリー・ゲルギエフに対して、親しい関係にあるプーチン大統領の決断に反対するよう求めたが、ゲルギエフがそれに返答しなかったことから1日に任期を残して解任された

コンサートの指揮は、ラハフ・シャニ。シャニは2018年からオランダのロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めているが、ゲルギエフも1995年から2008年までその任にあった縁の深いオーケストラ。退任後も毎年客演して「ゲルギエフ・フェスティバル」を行ってきた。

ゲルギエフは今回、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団からもミュンヘンと同じことを求められ、電話を通じて話し合いも持たれたが折り合わず、オーケストラから「関係終了」を申し渡されている

写真:Münchner Philharmoniker


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. フランクフルト発 〓 ドイツの歌劇場再開は6月以降

  2. ウィーン発 〓 ウィーン放送響が首席指揮者のマリン・オールソップに名誉指揮者の称号

  3. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが総裁のセルジュ・ドルニー、音楽総監督のウラジーミル・ユロフスキとの契約を延長

  4. マドリード発 〓 スペインがドミンゴ排除 !?

  5. シュトゥットガルト発 〓 州立劇場の音楽総監督にオーストラリアの指揮者ニコラス・カーター、コルネリウス・マイスターの後任

  6. ニューヨーク発 〓 ピューリッツァー賞の音楽賞にオペラ《オマール》

  7. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが音楽監督のアイヴァー・ボルトンとの契約を延長

  8. 東京発 〓 ウェルザー=メストの代役はソヒエフ、ウィーン・フィルの日本ツアー

  9. ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ベルリン発 〓 ジョン・ウィリアムズ、2月で90歳。ベルリン・フィルとのライブ・アルバムのリリースあり、ケネディ・センターでは3日間のフェスティバルも

  11. モスクワ発 〓 パヴェル・コーガンがモスクワ国立響の芸術監督と首席指揮者を辞任、ウクライナ侵略受けて

  12. ニューヨーク発 〓 ダウンしていたメトロポリタン歌劇場のウェブサイトが復旧、楽友協会はなお未開通

  13. ウルム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にフェリックス・ベンダー

  14. パリ発 〓 パリ国立オペラのバレエ団の次期芸術監督にジョゼ・マルティネス

  15. ブリスベン発 〓 オペラ・オーストラリアが上演を延期していた新制作の《ニーベルングの指環》4部作の通し上演を10月に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。