弦楽アンサンブル「イ・ソリスティ・ヴェネティ=I Solisti Veneti」の創設者として、日本でも広く親しまれたイタリアの指揮者、クラウディオ・シモーネ(Claudio Scimone)が6日、故郷パドヴァで亡くなった。83歳だった。肋骨を骨折し、その療養中だったという。
シモーネは1934年生まれ。故郷パドヴァの音楽院で学んだ後、カルロ・ゼッキ、ディミトリ・ミトロプーロス、フランコ・フェラーラに指揮法を学んだ。1959年に弱冠25歳でベネチアを本拠地とする「イ・ソリスティ・ヴェネティ」を起ち上げ、バロック音楽やルネサンス音楽の復活に取り組み、イタリアの知られざる名曲の発掘に力を注いだ草分け的存在。録音は150点を超え、中でも、アルビノーニ、ヴィヴァルディ、タルティーニなどの作品の録音の多さと質の高さは他の追随を許さない。
リスボンのグルベンキアン管弦楽団の名誉指揮者なども務めるなど、「イ・ソリスティ・ヴェネティ」の活動以外でも、指揮者として広く活躍。指揮活動のかたわら、1960年代からベネチア音楽院教授、ヴェローナ音楽院教授、パドヴァ音楽院院長を歴任。音楽学者、教育者としても国際的な名声を築いている。
写真:Concorso Internazionale Claudio Scimone
訃報 〓 クラウディオ・シモーネ(83)イタリアの指揮者
2018/09/06
【最終更新日】2023/02/17
- コメント: 1
とても悲しいです
ここ10年くらい日本に来てくれなくて、どうしたのかなと思っていたら、なくなっていたとは!
とても残念です。
客が帰りたくなるくらいのアンコールが懐かしい!わたしはずっとアンコールしてほしかったけど