ワシントン発 〓 ジャナンドレア・ノセダがナショナル響とウクライナ国歌

2022/03/05

米国のナショナル交響楽団(National Symphony Orchestra)が4日夜、青と黄色のリボンを付けて演奏、ウクライナへの連帯を表明した。コンサートは冒頭、音楽監督を務めるジャナンドレア・ノセダがロシアのウクライナ侵略についてスピーチ、ウクライナ国歌を演奏した。また、本拠地のケネディー・センターも、青と黄色にライトアップされた。

ノセダは1964年、イタリア・ミラノ生まれの57歳。1996年にワレリー・ゲルギエフの抜擢でロシアのマリインスキー劇場管弦楽団のヨーロッパ・ツアーなどを指揮。翌1997年からオーケストラの首席客演指揮者に迎えられたことが大きな転機となり、国際舞台への飛躍に繋がった。その後もゲルギエフとは親しい関係が続いていた。

一方、ゲルギエフはプーチン大統領を支持する文化人の代表格で、今回のロシアによるウクライナ侵略戦争についても沈黙を守っており、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を解任されるなど、国外でのすべてのポストを失っている。

写真:Kennedy Center


関連記事

  1. パリ発 〓 ゼネスト、パリ国立オペラを直撃

  2. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが新シーズン2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、指挥者の山田和樹、ヴァイオリニストの「HIMARI」がデビュー

  3. プラハ発 〓 ラトルがチェコ・フィルの首席客演指揮者に

  4. プレストン発 〓 ドイツの高級車メーカー「ポルシェ」の支援受け、新しいオーケストラが誕生

  5. ドレスデン発 〓 ザクセン州立オペラが2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ルクセンブルク発 〓 ルクセンブルク・フィルの次期音楽監督にハンガリーの若手マーティン・ラジュナ

  7. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. カーディフ発 〓 指揮者のトーマス・ハヌスがウェールズ・ナショナル・オペラとの契約を延長

  9. シュトゥットガルト発 〓 州立劇場の音楽総監督にオーストラリアの指揮者ニコラス・カーター、コルネリウス・マイスターの後任

  10. オタワ発 〓 フィンランドの指揮者ヨン・ストルゴールズがカナダ国立芸術センター管の8代目音楽監督に

  11. リエージュ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチが喉の手術で休養

  12. パリ発 〓 フランス国立管弦楽団のソロ・フルート奏者にシルビア・カレッドゥ

  13. 訃報 〓 ヴィルジニア・ゼアーニ(95)ルーマニア出身のソプラノ歌手

  14. デュッセルドルフ発 〓 アダム・フィッシャーが首席指揮者を務めるデュッセルドルフ響との契約を延長

  15. 訃報 〓 オットー・シェンク(94)オーストリアの演出家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。