米国のナショナル交響楽団(National Symphony Orchestra)が4日夜、青と黄色のリボンを付けて演奏、ウクライナへの連帯を表明した。コンサートは冒頭、音楽監督を務めるジャナンドレア・ノセダがロシアのウクライナ侵略についてスピーチ、ウクライナ国歌を演奏した。また、本拠地のケネディー・センターも、青と黄色にライトアップされた。
ノセダは1964年、イタリア・ミラノ生まれの57歳。1996年にワレリー・ゲルギエフの抜擢でロシアのマリインスキー劇場管弦楽団のヨーロッパ・ツアーなどを指揮。翌1997年からオーケストラの首席客演指揮者に迎えられたことが大きな転機となり、国際舞台への飛躍に繋がった。その後もゲルギエフとは親しい関係が続いていた。
一方、ゲルギエフはプーチン大統領を支持する文化人の代表格で、今回のロシアによるウクライナ侵略戦争についても沈黙を守っており、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を解任されるなど、国外でのすべてのポストを失っている。
写真:Kennedy Center
ワシントン発 〓 ジャナンドレア・ノセダがナショナル響とウクライナ国歌
2022/03/05
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