ケルン発 〓 ケルン放送管の首席指揮者にフランク・ストローベル

2021/09/03

ケルン放送管弦楽団(WDR Funkhausorchester Köln)がフランク・ストローベル(Frank Strobel)を迎えると発表した。首席指揮者のポストは、ウェイン・マーシャルが2019/2020シーズンで退任した後は空席になっていた。放送管弦楽団はWDR(西部ドイツ放送)所属の2つのオーケストラのうちの1つ。ストローベルは放送管弦楽団に2011年から客演を続けていた。

ストローベルはミュンヘン生まれの55歳。映画音楽のスペシャリストとして知られ、これまでドイツのバーベルスベルク・フィルム・オーケストラ、ヨーロッパ・フィルム・フィルハーモニーを率いており、ドイツの第2公共放送「ZDF」の無声映画プログラムの芸術顧問も務めてきた。

プロコフィエフが音楽を手掛けたセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の名作映画『アレクサンドル・ネフスキー』のオーケストラ実演版のコンサートを2003年と2004年にベルリンとモスクワで成功させるといった業績の一方、旧ソ連の作曲家アルフレート・シュニトケ(1934-1998)との交流で知られ、ベルリン放送交響楽団と初演や録音を数多く手掛けている。

写真:WDR / Ben Knabe


    もっと詳しく ▷





関連記事

  1. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭が“縮小版”プログラムを発表

  2. ドレスデン音楽祭 〓 総裁のヤン・フォグラーが音楽祭との契約を延長

  3. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表、目玉は「マーラー・フェス」

  4. ヴィースバーデン発 〓 ドイツのヘッセン州政府が4月初めまでの州立劇場閉鎖を発表

  5. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが「Opera at Home」というストリーミング配信をスタート

  6. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・バレエ団の芸術監督にタマラ・ロホ

  7. ベルリン発 〓 ドイツの音楽家6人が音楽家への支援を訴える書簡を文化大臣に、新型コロナウイルス禍で

  8. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルが2020/2021シーズンをキャンセル、178年で初

  9. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が2月のストリーミング配信のラインナップを発表

  10. ベルリン発 〓 ウィーン・フィルが野外劇場「ヴァルトビューネ」デビュー

  11. ウィーン発 〓 アンドレス・オロスコ=エストラーダがウィーン響の首席指揮者を突然辞任

  12. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストがクリーブランド管との契約を延長

  13. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がラインナップ発表、“Nightly Met Opera Streams”の第53週

  14. パリ発 〓 オペラ=コミックの次期芸術監督に指揮者のルイ・ラングレー

  15. ボストン発 〓 タングルウッド音楽祭も開催中止を発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。