ベルリン州立歌劇場のオーケストラ、ベルリン・シュターツカペレ(Staatskapelle Berlin)が2020年に創立450年を迎えた。1日、その節目の年が幕を開けた。それを記念して、2月のシンポジウムを皮切りに、2020年は記念イベントが続く。4月に行われている音楽祭「フェストターゲ」はベートーヴェンの生誕250年を記念して、4回のコンサートで9曲の交響曲の全曲演奏に取り組む。また、「フェストターゲ」では、歴史的な録音を含めた全集がグラモフォンから発売される。創立記念コンサートは9月。
ベルリン・シュターツカペレの前身は1570年、ブランデンブルクのヨアヒム2世皇太子によって宮廷オーケストラとして設立されたアンサンブル。世界最古のオーケストラの一つとして知られ、1742年にプロイセン王フレデリック大王によって宮廷歌劇場の開場すると、歌劇場の座付きオーケストラとなった。戦前はヴィルヘルム・フルトヴェングラー、エーリッヒ・クライバー、オットー・クレンペラー、ブルーノ・ワルターたちが指揮台に立った。
戦後は東ドイツを代表する国立歌劇場となり、ヨーゼフ・カイルベルト、フランツ・コンヴィチュニー、ハインツ・レーグナー、オトマール・スイトナーといった名指揮者が音楽監督を務めてきた。東西ドイツの統一時には存続も取り沙汰されたが、1992年にダニエル・バレンボイムが音楽監督に就任すると評価が逆転。演出家ハリー・クプファーとワーグナー作品の連続上演などに取り組むなど、彼の強烈なリーダーシップの下で強烈な存在感を放つようになった。
写真:Staatsoper Unter den Linden
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ベルリン発 〓 ベルリン・シュターツカペレが創立450年
2020/01/03
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