ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラ、本拠地をロンドンからマンチェスターに

2023/12/06

英国のイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)が5日、本拠地をロンドンからマンチェスターに移すことを発表した。イングリッシュ・ナショナル・オペラをめぐっては昨年11月、文化予算削減策の中で、年間1,260万ポンド(約21億円)の支給が打ち切られ、代わりに一時金を受け取ってロンドンを離れ、新しいビジネスモデルの開発を模索することが求められていた。

発表によると、候補地に挙がったのはバーミンガム、ブリストル、リバプール、ノッティンガム、そして、マンチェスターの5都市。その中でマンチェスターは常駐のオペラ・カンパニーがないヨーロッパ最大の都市で、移転は2029年になるという。また、移転後も、これまで本拠地にしてきたロンドン・コロシアムへの出前公演も企画される。

ENOはすべての作品を英語で上演しているオペラ・カンパニー。1968年に本拠地をロンドン・コロシアムに移し、1974年から現在の名称を使って活動を続けてきた。チケット価格も低く抑え、どの作品も手話付き上演が必ず一回組み込まれるなど、オペラへの敷居を低くしようとする姿勢で知られてきた。

昨年の予算削減の発表の直後から、バリトン歌手のブリン・ターフェルら英国の音楽家が次々に反対の声を上げた他、この10月には7年にわたって音楽監督を務めてきた指揮者のマーティン・ブラビンズが具体的に提示された人員削減案などに抗議して辞任している。

写真:English National Opera


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が音楽監督のアラン・アルティノグリュとの契約を延長

  2. ウェリントン発 〓 ニュージーランド響の次期首席指揮者にジェンマ・ニュー

  3. ロサンゼルス発 〓 第62回「グラミー賞」決まる

  4. グラーツ発 〓 ローランド・クルティヒがグラーツ歌劇場の音楽総監督退任へ

  5. サンディエゴ発 〓 ラファエル・パヤーレがサンディエゴ響と二度目の契約延長

  6. コペンハーゲン発 〓 デンマーク放送響が創立100周年を記念して、“調香師ルイージ”の新作香水を発売

  7. ウルム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にフェリックス・ベンダー

  8. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  9. ハンブルク発 〓 ガーディナーが新アンサンブル起ち上げ、同じ会場で古巣より1週間早くコンサートを開催、しかも、同じプログラムで

  10. 訃報 〓 ヴィアチェスラフ・オフチニコフ(82)ロシアの作曲家、指揮者

  11. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管がハイティンクの追悼コンサート

  12. 訃報 〓 ネッド・ローレム(99)米国の作曲家

  13. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  14. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2020/2021シーズンのキャンセルを発表

  15. ケルン発 〓 ヨーロッパ10都市でのウクライナ国歌演奏を集め連帯をアピール、欧州コンサートホール機構

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。