ロシアの作曲家でピアニストのセルゲイ・スロニムスキー(Sergei Slonimsky)が9日、サンクト・ペテルブルクの自宅で亡くなった。88歳だった。戦後のロシアを代表する作曲家の一人で、34の交響曲、8つのオペラ、3つのバレエ、室内楽と声楽、映画や演劇のための音楽など、幅広いジャンルの音楽を書いている。
ソ連時代のレニングラード生まれ。作家のミハイル・スロニムスキーを父に持ち、作曲家のニコラス・スロニムスキーは伯父。大戦前から音楽の勉強を始め、大戦中はペルミとモスクワの中央音楽学校で学び、ボリス・アラポフやヴィッサリオン・シェバリーン、オレスト・イェフラホフに作曲を、アンナ・アルトボレフスカヤとサマリ・サフシンスキーにピアノを師事。その後、レニングラード音楽院で学んだ。
1958年に大学院を終えて母校の教員となり、門下からウラディーミル・コベキンらを輩出した。1960年代、1970年代には、ソ連国内で古今のロシア民謡を採集。12音音技法などの新しい音楽語法も積極的に取り組んだ。
また、サンクト・ペテルブルク音楽院の教授を長く務め、1957年からソ連の作曲家連合のメンバー。1987年に人民芸術家、2002年にロシア連邦国家賞など受賞多数。
写真:reMusik.org
訃報 〓 セルゲイ・スロニムスキー(88)ロシアの作曲家
2020/02/10
【最終更新日】2023/02/16
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