ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を長く務めたオーストリアのチェロ奏者、フランツ・バルトロメイ(Franz Bartolomey)が1日に亡くなった。76歳だった。祖父(首席クラリネット奏者)、父(ヴァイオリン奏者・副楽団長)もウィーン・フィルに在籍。室内楽奏者としても、ウィーン・ムジークフェライン四重奏団、ウィーン・ヴィルトゥオーゼンで活躍した。
ウィーンの生まれで、ウィーン音楽・演劇大学でリヒャルト・クロチャックに師事、そのかたわらエマヌエル・ブラベックから個人的な指導を受け、1963年のブダペスト、1966年のモスクワ、1967年のウィーンなど数多くの国際コンクールなど受賞多数。1967年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団した。
ウィーン・フィルには1973年に入団。2012年に退団するまで39年にわたって首席奏者を務め、楽団史上最長の首席奏者在任記録を持つ。また、ソリストとしてもレナード・バーンスタインやダニエル・バレンボイム、アンドレ・プレヴィン、サイモン・ラトルら多くの巨匠と共演している。また、2004年以降は、クラウディオ・アバド率いるルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者も務めた。
写真:Wiener Philharmoniker
訃報 〓 フランツ・バルトロメイ(76)オーストリアのチェロ奏者 / ウィーン・フィルの元首席奏者
2023/12/05
【最終更新日】2023/12/06
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