オランダのホール「コンセルトヘボウ」が10月のシェーンベルク生誕150年記念コンサートの仕切り直しを発表した。元々の指揮者は5月末にセクシャル・ハラスメントで告発されたフランソワ=グザヴィエ・ロト(François-Xavier Roth)。演奏するロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と相談した結果、ライアン・ウィッグルスワースの起用に変更した。
指揮する予定だったのは10月25日、27日のコンサート。管弦楽《映画の一場面のための伴奏音楽》、一幕物のオペラ《期待》、交響詩《ペレアスとメリザンド》という3作品を、演出家のピエール・アウディが作り出す映像空間の中で演奏するという企画で、ソプラノにはバーバラ・ハンニガンが起用されていた。しかし、ハンニガンがキャンセルしたことで、その代役をサラ・ヤクビアクが務める。
ロトはセクシャル・ハラスメントで告発された後、反省の弁を述べて指揮活動を休止中。6月に南西ドイツ放送交響楽団がいち早くシェーンベルク生誕150年記念コンサートからの降板を決め、7月に入って、ドイツ・ケルン市の音楽総監督を任期1年を残しての退任が決まった。ただ、今週になって南西ドイツ放送響は一転して、2024/2025シーズンから首席指揮者に迎えることを発表している。
写真:Les Siècles
アムステルダム発 〓 フランソワ=グザヴィエ・ロト、コンセルトヘボウのシェーンベルク生誕150年記念コンサートから外される
2024/07/17
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