ロンドン発 〓 作曲家の久石譲がロイヤル・フィルの「コンポーザー・イン・アソシエーション」に

2024/04/08

作曲家の久石譲(Joe Hisaishi)が英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Philharmonic Orchestra)の「コンポーザー・イン・アソシエーション」に任命された。任期は2024年4月から3年間。新たな委嘱作品の作曲、コンサートの指揮、録音などに取り組むという。

久石は昨年、ロイヤル・フィルを指揮して宮崎駿監督の映画作品に提供した自作曲のオーケストラ・バージョンを録音。その録音は「ドイツ・グラモフォン」レーベルからアルバム「シンフォニック・セレブレーション」としてリリースされたが、それがきっかけとなって今回の契約に繋がったという。

久石は長野県中野市生まれの73歳。映画やテレビの音楽を数多く手掛ける日本を代表する作曲家の一人で、数々のジブリ作品、北野武監督の映画の音楽を手掛けており、2023年には宮崎監督の映画『君たちはどう生きるか』の音楽で、米国の第81回「ゴールデングローブ賞」の作曲賞にノミネートされた。

また、指揮者としての活動にも積極的に取り組んでおり、2020年には新日本フィルハーモニー交響楽団の「ミュージック・パートナー」に就任。2021年には日本センチュリー交響楽団の首席客演指揮者、2025年4月からは音楽監督に就任することが決まっている。

写真:Filharmonie Brno


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が新制作の《ねじの回転》をストリーミング配信

  2. ブカレスト発 〓 国立歌劇場のスタッフが新型コロナウイルスに感染、当面の公演をキャンセル

  3. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラが5月17日に《皇帝ティートの慈悲》の公演で再開場、公演のストリーミング配信も

  4. グラインドボーン発 〓 代役の呼び寄せに音楽祭がヘリコプターを手配、老舗の貫禄

  5. アーヘン発 〓 アーヘン歌劇場の音楽総監督を務めるクリストファー・ウォードが任期切れの2024/2025シーズンで退任へ

  6. 訃報 〓 ジャンルイジ・ジェルメッティ(75)イタリアの指揮者

  7. ブダペスト発 〓 イシュトヴァーン・ヴァルダイがフランツ・リスト室内管の芸術監督に

  8. マイアミ発 〓 マイアミ響が音楽監督のエドゥアルド・マルトゥレとの契約を延長

  9. マドリード発 〓 カウフマンとラドヴァノフスキーがともにアリアを再度熱唱、同一舞台で二人はテアトロ・レアル初

  10. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、岡本誠司が優勝

  11. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との契約を延長

  12. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2022年の「ニューイヤー・コンサート」プログラムを発表

  13. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが5月1日に恒例の「ヨーロッパ・コンサート」

  14. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場の古楽オーケストラ「シンティラ管」の芸術監督にリッカルド・ミナーシ

  15. ロッテルダム発 〓 フィンランドの若手指揮者タルモ・ペルトコスキがロッテルダム・フィルの常任客演指揮者に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。