オーストラリア国立の歌劇団「オペラ・オーストラリア」がこの冬に予定していたワーグナー《ニーベルングの指環》の新製作を断念すると発表した。公演はオーストラリア第三の都市ブリスベンで11月10日から12月5日に行う予定だった。新型コロナウイルスの感染の終息が見えないため。
予定していた公演は、中国人演出家の陳士争(Chen ShiZheng)が新演出を手がけ、ヴォータンにヴィタリー・コワリョフ、ブリュンヒルデにアリソン・オークス、ジークフリートにシュテファン・ヴィンケといった歌手を起用。フィリップ・オーギャンが指揮するクイーンズランド交響楽団がピットに入ることになっていた。
陳は1963年、中国・長沙の生まれ。現在はニューヨークを拠点に活躍。刘烨(リウ・イエ)、メリル・ストリープが出演した2007年公開の映画「アフター・ザ・レイン=原題Dark Matter」で映画監督としてもデビューしている。
写真:An RongXu
ブリスベン発 〓 オペラ・オーストラリアがこの冬の《ニーベルングの指環》の新製作を断念
2020/07/30
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