ロンドン発 〓 2024年の「最も忙しい指揮者」はクラウス・マケラがアンドリス・ネルソンスを抜いてトップに

2025/01/30

英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が恒例の公演数を元にした年度ランキングを発表した。それによると、2024年の「最も忙しい指揮者」は(コンサートを指揮した回数で)昨年は2位だったクラウス・マケラ(Klaus Mäkelä)となった。2018年にワレリー・ゲルギエフを抜いてから第1位をキープしてきたアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)を抜いた。

2位以下はネルソンス、ヤクブ・フルシャ、イヴァン・フィッシャー、マンフレート・ホーネックの順。6位にパーヴォ・ヤルヴィとサイモン・ラトルがいて、8位にエサ=ペッカ・サロネンとクリスティアン・マチェラル、10位にダニエル・ハーディングといった具合。

一方、「最も忙しいオーケストラ」は、トロント交響楽団という意外な結果。続いて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がベスト5という結果となった。

ピアニストに目を転じると、公演数でトップに立つのがダニール・トリフォノフで、2位にユジャ・ワン。その後、3位にアレクサンドル・カントロフ、4位にキリル・ゲルシュタイン、5位にチョ・ソンジンが入っている。

オペラの上演ランキングは、モーツァルト《魔笛》、ビゼー《カルメン》、プッチーニ《蝶々夫人》、ヴェルディ《椿姫》、プッチーニ《トスカ》、プッチーニ《ラ・ボエーム》、プッチーニ《トゥーランドット》、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》、モーツァルト《フィガロの結婚》、ロッシーニ《セビリアの理髪師》がベスト10を占めている。

写真:Oslo Philharmonic / Lukas Beck


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. リューベンスク発 〓 リムスキー=コルサコフが亡くなった旧居が焼失

  2. シカゴ発 〓 指揮者のマリン・オールソップがラヴィニア音楽祭との契約を延長

  3. リガ発 〓 エギルス・シリンスがラトビア国立オペラの総監督に

  4. ローマ発 〓 イタリア全土で劇場また閉鎖

  5. ロンドン発 〓 ロンドン響が2024/2025シーズンを発表、アントニオ・パッパーノ体制がスタート

  6. ザルツブルク発 〓 オーストリア政府、祝祭大劇場などの改修工事に10年300億円強

  7. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルのウクライナ支援のチャリティー・コンサートに4,000万円超の善意

  8. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場は新型コロナウイルスのワクチン接種義務付け

  9. エルサレム発 〓 エルサレム室内楽音楽祭が今年の開催を取り止め、イスラエルとヒズボラとの戦闘激化で

  10. マドリード発 〓 テアトロ・レアルが新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  11. ヘルシンキ発 〓 フィンランド国立オペラが新制作の《トゥーランドット》のストリーミング配信を開始

  12. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが公開書簡でメトロポリタン歌劇場経営陣に苦言

  13. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「アワード2020」を発表

  14. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《ファウスト》をストリーミング

  15. トビリシ発 〓 ヴァイオリンのバティアシュヴィリが母国ジョージアに若い音楽家を支援するための財団を設立

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。