英国の作曲家ジョーゼフ・ホロヴィッツ(Joseph Horovitz)が2月9日、95歳で亡くなった。1950年代からオペラやバレエの指揮者として活動。その後、「リリー」や「ウェセックス物語」、「共犯者」といったテレビ・シリーズの音楽を担当して作曲家としての評価を確立した。1961年からロンドンの王立音楽大学の教授を長く務めた。
チェコ系ユダヤ人で、オーストリアの首都ウィーン生まれ。1938年に家族でイギリスに移住し、オックスフォード大学ニューカレッジで音楽と言語学を学んだ。その後、王立音楽大学に進み、ゴードン・ジェイコブに作曲を師事。さらにパリに留学し、ナディア・ブーランジェの指導も受けた。
英国国教会のセント・ポール大聖堂の聖歌隊から作曲を委嘱された最初のユダヤ人作曲家として知られ、作品には1953年の《不思議の国のアリス》など16のバレエ、2つのオペラ、12のオーケストラ曲、9つの映画とテレビ音楽、室内楽10曲など。1959年のコモンウェルス賞など受賞多数。
写真:Royal College of Music
訃報 〓 ジョーゼフ・ホロヴィッツ(95)英国の作曲家
2022/02/21
【最終更新日】2023/02/06
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