ニュルンベルグ発 〓 ヨアナ・マルヴィッツが任期満了をもって州立劇場の音楽総監督を退任

2021/08/01

ドイツの指揮者ヨアナ・マルヴィッツが任期満了する2023年でニュルンベルグ州立劇場の音楽総監督を退任すると発表した。任期満了となる2022/2023シーズン終了をもって退任するという。

マルヴィッツは秋には第一子の出産を控えており、退任発表に当たって「劇場で働いて18年になります。そのうちの半分は音楽総監督を務めてきました。視点をまた変えてみるにもちょうど良い時期」と話しているとか。

マルヴィッツはヒルデスハイム生まれの33歳。ハノーファー音楽演劇大学で学び、27歳だった2014年にエアフルト劇場のGMD(音楽総監督)に就任、ヨーロッパの劇場の最年少GMDとして話題を集めた。

2018/2019シーズンには、ニュルンベルク州立劇場の初の女性GMDに就任。2019年にはドイツのオペラ雑誌『オペルンヴェルト=Opernwelt』の「最優秀指揮者」に選ばれている。

昨年、今年と、ザルツブルク音楽祭では、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》に抜擢され、活躍の目立つ女性指揮者の中でも先頭グループを走る。劇場を率いる演出家のイェンス=ダニエル・ヘルツォークとのコンビで、劇場の二枚看板になっていた。

写真:Staatsphilharmonie Nürnberg


関連記事

  1. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが次期音楽監督にジャンパオロ・ビサンティ

  2. 訃報 〓 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(87)ロシアの指揮者

  3. ミュンヘン発 〓 マーリス・ペーターゼン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  4. ロンドン発 〓 発表、オペラ・アワード2018

  5. シドニー発 〓 オペラ・オーストラリアが新制作の《ホフマン物語》の上演を延期、コロナ禍で

  6. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」のノミネート録音を発表、10日から投票始まる

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場が8日に再開場

  8. ベルリン発 〓 アルテミス弦楽四重奏団が活動休止を発表

  9. 東京発 〓 新国立劇場が6月、7月の公演中止を発表

  10. ミラノ発 〓 ウクライナ領事、スカラ座に《ボリス・ゴドノフ》の上演取り止めを要請

  11. ミュンヘン発 〓 ソプラノのディアナ・ダムラウに「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」

  12. 訃報 〓 ヴォロディミル・コジュハーリ(82)ウクライナの指揮者

  13. モントリオール発 〓 テノールのベン・ヘップナーがラジオのパーソナリティーからの“卒業”を表明、メディア・プレゼンターに転身

  14. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィル初の女性コンサートマスターとしてデビュー

  15. バイロイト音楽祭 〓 ピョートル・ベチャワが2022年の音楽祭でパルジファル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。