ミラノ発 〓 スペランツァ・スカップッチのスカラ座デビューが代役起用で前倒しに

2022/01/11

イタリアの指揮者スペランツァ・スカップッチ(Speranza Scappucci)が母国ミラノのスカラ座(Teatro alla Scala)にデビューすることになった。健康上の理由で降板したエヴェリーノ・ピドの代役。スカップッチは2017/2018シーズンからワロン王立オペラの音楽監督を務めており、この5月にスカラ座へのデビューが予定されていた。

代役として指揮するのは、1月18日に初日を迎える新制作のベッリーニ《カプレーティとモンテッキ》。新演出を手掛けるのはエイドリアン・ノーブルで、ロメオにマリアンヌ・クレバッサ、ジュリエッタにリセッテ・オロペサ、テバルドに夏侯金旭(Jinxu Xiahou)、カペッリオにパク・ジョンミン(Jongmin Park)、ロレンツォにミケーレ・ペルトゥージが起用されている。

スカップッチはローマ生まれの48歳。ジュリアード音楽院とローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業後、国際的な活動を続けてきた。2022年はワロン王立オペラ以外でも、2月と3月にベルリン州立歌劇場で《愛の妙薬》、7月にロンドンのロイヤルオペラ・ハウスでコンサート形式の《アッティラ》を指揮する。

写真:Christophe Fillieule / Festival de Saint Denis


関連記事

  1. リオデジャネイロ発 〓 ネルソン・フレイレが腕を骨折、年内の公演をキャンセル

  2. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが新シーズンの定期演奏会を指揮する10人を発表

  3. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルに初の中国人メンバー、ヴィオラの首席奏者に梅第揚

  4. ザルツブルク発 〓 暴力事件で謹慎中のガーディナー、来夏のザルツブルク音楽祭で現場復帰か?

  5. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭の開幕は8月1日、規模は大幅縮小

  6. ローマ発 〓 ガッティが「共和国記念日」を祝うコンサートを指揮

  7. モスクワ発 〓 2021年の「オペラリア」はボリショイ劇場で開催

  8. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールは来年開催へ

  9. ウィーン発 〓 アンゲリカ・キルヒシュラーガーがオペラからの引退を表明

  10. ハンブルク発 〓 「ドイツ・グラモフォン」の配信サービス「ステージプラス」がバイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭の新制作オペラをストリーミング配信

  11. ウィーン発 〓 ティーレマン、2024年からスカラ座の《ニーベルングの指環》を指揮

  12. 札幌発 〓 PMF札幌2020が開催を断念

  13. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”の第10週のラインナップ発表

  14. スプリングフィールド発 〓 イリノイ響の音楽監督に日本生まれの福村太一

  15. ハンブルク発 〓 ドホナーニにハンブルク市から「ブラームス・メダル」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。