スペインの作曲家ルイス・デ・パブロ(Luis de Pablo)が10月10日に亡くなった。91歳だった。スペインで最初の電子音楽の研究所の創設者で、1960年代から「ユベントス・ムジカレス」といった団体を創立し、現代音楽普及センター所長などを務め、国際的な活躍を通じてスペインの現代音楽をリードした。
ビルバオで生れで、6歳からマドリードに住み、モーリス・オアナとマックス・ドイッチュに作曲のレッスンを受けながら独学で作曲スタイルを確立。1959年からドイツのダルムシュタット夏季現代音楽講習会に参加、IBMのコンピューターを使った作品、1970年代のピアノ協奏曲第一番、第二番が注目を集め、国際的な活躍をスタートさせた。
管弦楽からオペラまで作曲を手掛け、一方で『狩り』や『ペパーミント・フラッペ』をはじめとするカルロス・サウラ監督作品を中心に、ビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』など映画音楽も数多く手掛けている。また、作曲だけでなく、シェーンベルクやウェーベルンの本を翻訳するといった活動でも知られる。
写真:写真:Teatro Real / Javier del Real
訃報 〓 ルイス・デ・パブロ(91)スペインの作曲家
2021/10/13
【最終更新日】2023/02/06
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