チューリッヒ歌劇場(Opernhaus Zürich)が座付きの古楽オーケストラ「シンティラ管弦楽団=Orchestra La Scintilla」の芸術監督にイタリアのヴァイオリニストで指揮者のリッカルド・ミナーシ(Riccardo Minasi)を迎えると発表した。シンティラ管弦楽団は歌劇場座付きのフィルハーモニア・チューリッヒを母体にしており、芸術監督は新設ポスト。
ミナーシは1978年、ローマ生まれの43歳。ヴァイオリン奏者としては、ジョルディ・サヴァール率いるコンセール・デ・ナシオンをはじめ、コンチェルト・イタリアーノやアカデミア・ヴィザンティナといった古楽アンサンブルなどで第1ヴァイオリンを務めている。
一方、指揮者としては、2016年からザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を務めている他、2018年からはハンブルクのホール「エルプ・フィルハーモニー」の座付きアンサンブルである「アンサンブル・レゾナンツ」のアーティスト・イン・レジデンツを務めている。
シンティラ管弦楽団には2015年から客演しており、これまでモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》と《後宮からの逃走》の公演に加え、コンサート・シリーズも指揮している。また、2019年には自らソロ・ヴァイオリンを受け持ったヴィヴァルディの《四季》のアルバムもリリースしている。
写真:Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場の古楽オーケストラ「シンティラ管」の芸術監督にリッカルド・ミナーシ
2022/01/10
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