イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の芸術監督が交代することになった。新しく芸術監督に就任するのは、演出家のアンニリース・ミスキモン(Annilese Miskimmon)。2017/2018シーズンからオスロのノルウェー国立オペラ・バレエの芸術監督を務めている。ENOの芸術監督は2016年からダニエル・クレイマーが務めているが、彼は辞任を申し出ており、任期は今シーズン2019/2020シーズンから。
ミスキモンは1974年、北アイルランド・ベルファスト近くのバンゴールの生まれ。ケンブリッジのクライスト・カレッジで英文学を学び、ロンドンのシティ大学でアートマネジメントを学んで演出の世界へ。2005年から2013年まで、母国のオペラシアター・カンパニー・アイルランドの芸術監督を務めた。その後、デンマーク国立オペラの芸術監督を経て、オスロへ。オスロは2019/2020シーズンで退任するという。
イングリッシュ・ナショナル・オペラはオペラをすべて英語で上演、ロイヤル・オペラに比べて料金を低く抑えているのが特徴。前身は1931年に設立されたヴィック=ウェルズ・オペラで、その後、サドラーズ・ウェルズ・オペラとなり、1968年に本拠地をロンドン・コロシアムに移し、1974年から現在の名称となった。歴代の音楽監督にはコリン・デイヴィス、チャールズ・マッケラス、マーク・エルダーなどがおり、2016年からはマーティン・ブラビンズ。
写真:Bjørn Langsem / Den Norske Opera & Ballett
ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラの芸術監督にアンニリース・ミスキモン
2019/10/17
【最終更新日】2022/11/24
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