ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラの芸術監督にアンニリース・ミスキモン

2019/10/17
【最終更新日】2022/11/24

イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の芸術監督が交代することになった。新しく芸術監督に就任するのは、演出家のアンニリース・ミスキモン(Annilese Miskimmon)。2017/2018シーズンからオスロのノルウェー国立オペラ・バレエの芸術監督を務めている。ENOの芸術監督は2016年からダニエル・クレイマーが務めているが、彼は辞任を申し出ており、任期は今シーズン2019/2020シーズンから。

ミスキモンは1974年、北アイルランド・ベルファスト近くのバンゴールの生まれ。ケンブリッジのクライスト・カレッジで英文学を学び、ロンドンのシティ大学でアートマネジメントを学んで演出の世界へ。2005年から2013年まで、母国のオペラシアター・カンパニー・アイルランドの芸術監督を務めた。その後、デンマーク国立オペラの芸術監督を経て、オスロへ。オスロは2019/2020シーズンで退任するという。

イングリッシュ・ナショナル・オペラはオペラをすべて英語で上演、ロイヤル・オペラに比べて料金を低く抑えているのが特徴。前身は1931年に設立されたヴィック=ウェルズ・オペラで、その後、サドラーズ・ウェルズ・オペラとなり、1968年に本拠地をロンドン・コロシアムに移し、1974年から現在の名称となった。歴代の音楽監督にはコリン・デイヴィス、チャールズ・マッケラス、マーク・エルダーなどがおり、2016年からはマーティン・ブラビンズ。

写真:Bjørn Langsem / Den Norske Opera & Ballett


関連記事

  1. ボローニャ発 〓 指揮者のオクサーナ・リーニフが疲労でダウン、ボローニャ劇場の公演の指揮をキャンセル

  2. ニュルンベルク発 〓 州立劇場がヨアナ・マルヴィッツに史上初の「名誉指揮者」の称号

  3. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が新制作の《ホフマン物語》をストリーミング配信

  4. ブリュッセル発 〓 ベルギー国立管弦楽団の次期首席指揮者にアントニー・ヘルムス

  5. ブレーメン発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にシュテファン・クリンゲレ

  6. レーゲンスブルク発 〓 台湾出身のチンジャオ・リンがレーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督に

  7. 訃報 〓 シルヴァーノ・ブッソッティ(89)イタリアの作曲家

  8. バルセロナ発 〓 スペインのカダケス管が活動を停止

  9. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  10. ニューヨーク発 〓 ダウンしていたメトロポリタン歌劇場のウェブサイトが復旧、楽友協会はなお未開通

  11. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”第54週、第55週のラインナップを発表

  13. 訃報 〓 ユーリ・アルペルテン(63)エストニアの指揮者

  14. ザルツブルク発 〓 暴力事件で謹慎中のガーディナー、来夏のザルツブルク音楽祭で現場復帰か?

  15. ミュンヘン発 〓 ラトルが新ホール建設求め、バイエルン州の音楽家たちと「フラッシュモブ」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。