紀尾井ホール室内管弦楽団(Kioi Hall Chamber Orchestra Tokyo)が次期首席指揮者にイギリスのトレヴァー・ピノック(Trevor Pinnock)を迎えると発表した。ライナー・ホーネックの後任で第3代首席指揮者となる。任期は2022年度シーズンから3年間。
ピノックはカンタベリー生まれの74歳。少年時代からカンタベリー大聖堂の聖歌隊員を務めるかたわら、ピアノとオルガンを学び、その後、ロンドンの王立音楽大学(RCM)に進んでチェンバロとオルガンを修めた。学生時代から「ガリヤード・トリオ」を結成、アカデミー室内管弦楽団などで演奏を重ねた。
1973年にオリジナル楽器によるアンサンブル「イングリッシュ・コンサート」を設立して、指揮、独奏の双方で活発な活動を行い、また、数々の録音で名声を確立。2003年に「イングリッシュ・コンサート」の音楽監督をヴァイオリン奏者のアンドルー・マンゼに引き継いでからはフリーの演奏家として活動している。
紀尾井ホール室内管弦楽団にデビューしたのは、旧・紀尾井シンフォニエッタ東京時代の2004年10⽉。以後、2020年2⽉の特別演奏会まで、これまでに計5回客演している。今後は首席指揮者として、定期演奏会の指揮台に年2回登場する。
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写真:Trevor Pinnock / Tomoko Hidaki
東京発 〓 紀尾井ホール室内管弦楽団の次期首席指揮者にトレヴァー・ピノック
2021/08/15
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