ロンドン発 〓 ジョン・エリオット・ガーディナーが自ら創設したモンテヴェルディ合唱団・管弦楽団などからの退任の辞を発表

2024/07/25

指揮者のジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner)が自ら創設したモンテヴェルディ合唱団・管弦楽団(Monteverdi Choir and Orchestra)などの団体から指導者兼芸術監督を解任されたことを受け、退任の辞を発表した。

声明は以下の通り。

写真:Luca Sage


長い間深く考え、熟考した結果、私はモンテヴェルディ合唱団・管弦楽団(MCO)の指導者兼芸術監督を即刻退くことを決意しました。

私が1964年に創設したMCOは、私の人生の中で最も誇り高く、最も感動的なプロジェクトであり、60年にわたる目覚ましい共同作業の成果を経て、重い気持ちでこの決断に至りました。

昨年8月、ラ・コート・サン・アンドレのベルリオーズ音楽祭で深く後悔するような出来事があって以来、私は心の奥底を深く探ってきました。私はこの11ヶ月間、大規模なセラピーやその他のカウンセリングを受け、自分自身と過去の行動について多くのことを学びましたが、私自身とMCOの双方にとって最善の方法は、双方の利益のために今、私たちの関係を明確に変える必要があることを受け入れることだという結論に達しました。

MCOの役員会と広範な議論を重ねた結果、MCOとその豊かな才能を持つ選手たち(その多くは私が個人的に親しい友人として大切にしている選手たち)の利益のために、私たちは別々の道を歩むべき時が来たと感じています。

誤解を避けるために申し上げておきますが、私は決して引退の準備ができているわけではありません。これからは、客演指揮、レコーディング、執筆、創作活動、教育プロジェクト(これには深くコミットしている)など、よりプレッシャーの少ない軽めのスケジュールで、バラエティに富んだ活動に専念していくつもりだ。私は将来に対して本当に活力と興奮を感じており、私が情熱を持ち続け、私のDNAの永遠の一部であるこの仕事を続けていくことに、心からコミットするつもりです。

MCOの音楽家、歌手、スポンサー、後援者の皆さんの献身、創造性、惜しみない支援に深く感謝します。素晴らしい旅でした。


関連記事

  1. ベルリン発 〓 州立歌劇場も無料のストリーミングを開始、4月19日まで

  2. ヴェローナ発 〓 ガスディア総裁が音楽祭の開催を諦めていないと、新聞のインタビューで

  3. 京都発 〓 京都市響が常任指揮者の沖澤のどかとの契約を延長

  4. チューリッヒ発 〓 世界的な「ロシア・ボイコット」の広がりで、ロシア・ナショナル響のスイス・ツアーは中止に

  5. 訃報 〓 ルドルフ・ヴァインスハイマー(91)ドイツのチェロ奏者、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設者

  6. エディンバラ国際フェスティバル 〓 2021年の概要を発表

  7. サリー発 〓 英国のグランジ・パーク・オペラが音楽祭の開催を断念、夏の音楽祭で初

  8. モントリオール発 〓 モントリオール交響楽団がケント・ナガノに名誉指揮者の称号

  9. 大津発 〓 沼尻竜典が2023年で「びわ湖ホール」芸術監督を退任、バトンは阪哲朗に

  10. トリノ発 〓 王立歌劇場がストリーミング配信、毎日違った作品をアップ

  11. サンターガタ発 〓 イタリア政府が競売危機のヴェルディの旧居を取得、オペラ界は総力あげてチャリティー・キャンペーン

  12. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ市立歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ヴヴェイ発 〓 クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールが最終出場者22人を発表

  14. パリ発 〓 パリ国立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ブリスベン発 〓 クイーンズランド交響楽団の次期首席指揮者にヨハネス・フリッチュ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。