ロンドン発 〓 「グラモフォン・アワード2019」の年間賞など発表

2019/10/18

英国のクラシック音楽専門誌「グラモフォン」による「グラモフォン・アワード2019=Gramophone Classical Music Awards」の授賞式が16日、ロンドンで行われた。賞は1977年の創設で、前年1年の録音が対象。クラシック音楽界で最も権威のある賞の一つ。「グラモフォン」誌の批評家などを中心に、放送局や音楽業界のさまざまなメンバーによって選出されている。受賞者は以下の通り。

年間賞
[Artist of the Year]アイスランドのピアニスト、ヴィキングル・オラフソン(Vikingur Olafsson, 1984-)
[Concept Album]ギタリストのショーン・シベ(Sean Shibe, 1992-)のアルバム「softLOUDソフトラウド~アコースティック&エレクトリック・ギターのための音楽」
[Label of the Year]PENTATONE
[Lifetime Achievement]エマ・カークビー(Emma Kirkby, 1949-)
[Orchestra of the Year]ホンコン・フィルハーモニー管弦楽団
[Special Achievement]ビルギット・ニルソン財団
[Young Artist of the Year]ポーランドのカウンターテナー歌手、ヤクブ・ヨセフ・オルリンスキ (Jakub Józef Orliński, 1990-)
[Recording of the Year]フランスのピアニスト、ベルトラン・シャマユ(Bertrand Chamayou,1981-)によるサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番、第5番「エジプト風」他の録音


録音賞
[Chamber]ドビュッシー:最後の3つのソナタ集 / イザベル・ファウスト他
[Choral]ブクステフーデ:合唱と室内楽作品集 / オリヴィエ・フォルタン、アンサンブル・マスク他
[Concerto]サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番、第5番「エジプト風」他 / ベルトラン・シャマユ他
[Contemporary]ブレット・ディーン:オペラ《ハムレット》 / グラインドボーン音楽祭
[Early Music]カルドーゾ: レクイエム他 / ルイス・トスカノ指揮・クペルチノス他
[Instrumental]ベルリン・リサイタル / ユジャ・ワン
[Opera]アレヴィ:オペラ《キプロスの女王》 / エルヴェ・ニケ指揮・パリ室内管弦楽団他
[Orchestral]ランゴー:交響曲第2番「春の目覚め」、交響曲第6番他 / サカリ・オラモ指揮・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他
[Recital]カヴァッリ:オペラ・アリア集 / フィリップ・ジャルスキー他
[Solo Vocal]シューマン:歌曲全集第1巻「フラーゲ=問い」 / クリスティアン・ゲルハーヘル他


写真:Gramophone / Askew Miller


関連記事

  1. マグデブルク発 〓 主役歌手二人のキャンセルでマグデブルク劇場が公演さしかえ

  2. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場は新型コロナウイルスのワクチン接種義務付け

  3. ハンブルク発 〓 名門ホール「ライスハレ」が使っていないパイプ・オルガンを入れ替え

  4. バーミンガム発 〓 ミルガ・グラジニーテ=ティーラがバーミンガム市響を退任

  5. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”第54週、第55週のラインナップを発表

  6. ロサンゼルス発 〓 ガーセッティ市長がイベントの年内解禁に疑問符

  7. ストラスブール発 〓 ストラスブール・フィルの次期音楽監督にアジス・ショハキモフ

  8. リンツ発 〓 マルクス・ポシュナーがブルックナー管の首席指揮者を2026/2027シーズンで退任

  9. ベルリン発 〓 第2ヴァイオリンの首席にマレーネ・イトウ、ベルリン・フィル

  10. ストックホルム発 〓 ピアノのイゴール・レヴィットがノーベル賞の授賞式で演奏

  11. ライプチヒ発 〓 ブロムシュテットがゲヴァントハウス管とシューベルト、ベルワルドの交響曲全集

  12. フィラデルフィア発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に

  13. ミュンヘン発 〓 BR-KLASSIKが話題のドキュメンタリーを再掲載、ネトレプコ、ビリャソンの《椿姫》の舞台裏

  14. 訃報 〓 ピーター・ハーフォード(88)英国のオルガン奏者

  15. ハンブルク発 〓 ハンナ・チャンがハンブルク響の首席客演指揮者に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。