ジュネーブ発 〓 ジョナサン・ノットが音楽監督を務めるスイス・ロマンド管と契約更改、任期を2026年まで延長

2023/07/11

スイス・ロマンド管弦楽団(Orchestre de la Suisse Romande)が音楽監督・首席指揮者を務める英国の指揮者ジョナサン・ノット(Jonathan Nott)との契約を延長したと発表した。2017年からその任にあり、今回の契約更改で、任期は2026年まで延びる。前回2021年の契約更改では、契約終了の日時が明記されず、それ自体が話題を呼んだ。

ノットは英国中部ソリフル生まれの60歳。ケンブリッジ大学で音楽学を専攻した後、王立ノーザン音楽大学で声楽とフルートを専攻、その後、指揮者に転身した。2000年から2016年にバンベルク交響楽団の首席指揮者を務めた他、日本では2014年から東京交響楽団の音楽監督を務めている。

スイス・ロマンド管は1918年、指揮者のエルネスト・アンセルメによって創設された。「スイス・ロマンド」とは、「ロマンス語(=フランス語)圏のスイス」の意味で、ジュネーヴが拠点。1938年にローザンヌにあったスイス・ロマンド放送のオーケストラを吸収、ジュネーヴ大劇場のオペラ、バレエの公演でオーケストラ・ピットにも入っている。

写真:Orchestre de la Suisse Romande / Magali Dougados


関連記事

  1. トロント発 〓 トロント響がアンドルー・デイヴィスにサプライズ・プレゼント

  2. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立バレエ団が空席の監督にローラン・イレール

  3. モスクワ発 〓 第16回「チャイコフスキー国際コンクール」が閉幕、藤田真央がピアノ部門で2位に

  4. ハンブルク発 〓 ハンブルク州立オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  5. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督兼首席指揮者を退任、名誉指揮者に

  6. プロヴディフ発 〓 ソプラノのソーニャ・ヨンチェヴァに名誉市民の称号

  7. ウィーン発 〓 演出家のマルティン・クシェイがブルク劇場の芸術監督を退任

  8. ミュンヘン発 〓 永田音響設計が「ガスタイク」の音響設計を担当

  9. ルツェルン発 〓 夏の音楽祭の中止決まる

  10. ミラノ発 〓 スカラ座も閉鎖、新型コロナウイルスの感染拡大で

  11. ロンドン発 〓 ソンドラ・ラドヴァノフスキーがロイヤル・オペラの日本ツアーへの出演をキャンセル

  12. フィラデルフィア発 〓 指揮者のネゼ=セガンがバイデン大統領、ハリス副大統領に公開書簡

  13. ライプツィヒ発 〓 18代目の「トーマスカントル」にアンドレアス・ライズが就任

  14. ヴェルビエ音楽祭 〓 2021年のプログラムを発表、藤田、辻井が出演

  15. ウイニペグ発 〓 ウイニペグ響が楽団員111人全員をレイオフ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。