ボーフム発 〓 演出家のリディア・スタイアーがルール・トリエンナーレの芸術監督に

2025/07/10

ドイツの芸術祭ルール・トリエンナーレ(Ruhrtriennale)が次期芸術監督に米国の演出家リディア・スタイアー(Lydia Steier)を迎えると発表した。芸術監督を務めるのは2027年から2029年の3年間で、その前の3年を担当したイヴォ・ヴァン・ホーヴェの後任。

ルール・トリエンナーレは2002年から毎年開催されている総合芸術祭。ザルツブルク音楽祭やパリ国立オペラの芸術監督を歴任した故ジェラール・モルティエ(Gerard Mortier)の提唱で創設され、ドイツ西部の工業都市ボーフムを中心としたルール地方の巨大な機械工場やコークス工場といった産業遺産を会場に使い、3年を1シーズンという括りで運営されている。

スタイアーは米国コネチカット生まれの47歳。2002年からベルリンに住み、2009年にワイマール国民劇場で演出家としてのキャリアをスタート。以来、フランクフルト市立オペラ、パリ・オペラ座、ザルツブルク音楽祭、ベルリン州立オペラなどで活躍、2028年にはブレゲンツ音楽祭にデビューする。昨年、ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」の「今年の演出家」に選ばれている。

写真:Oper Frankfurt / Renate Hoyer


    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが新制作の《フランチェスカ・ダ・リミニ》をライブ・ストリーミング

  2. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が2023年夏の公演ラインナップを発表

  3. リューベック発 〓 フルートのカラパノスに今年の「レナード・バーンスタイン賞」、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭

  4. ベルリン発 〓 ドイツの音楽家6人が音楽家への支援を訴える書簡を文化大臣に、新型コロナウイルス禍で

  5. ベルリン発 〓 アルテミス弦楽四重奏団が活動休止を発表

  6. ドレスデン発 〓 ドレスデン音楽祭が2021年の音楽祭概要を発表、テーマは「対話」

  7. ベルリン発 〓 オーストラリア出身のトロンボーン奏者ジョナサン・ラムジーがベルリン・フィルのオーディションを通過

  8. ベルリン発 〓 ベルリン・フィル恒例の「ヨーロッパ・コンサート」、今年は本拠地フィルハーモニーのホワイエで

  9. ザールブリュッケン発 〓 ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルの首席指揮者にジュゼップ・ポンス

  10. トーレ・デル・ラーゴ発 〓 ソプラノのマリア・ホセ・シーリ、セットから転落も最後まで歌い切って大喝采浴びる

  11. ミュンヘン発 〓 ゲルトナープラッツ劇場のジェニファー・オローリン、ルシアン・クラスネクにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  12. シンシナティ発 〓 2025年の5月声楽祭の監督にソプラノ歌手のレネ・フレミング

  13. ボン発 〓 ディルク・カフタン指揮のボン・ベートーヴェン管がベートーヴェンの交響曲第10番を世界初演

  14. シュトゥットガルト発 〓 コルネリウス・マイスターが州立劇場の音楽総監督退任へ

  15. グラーツ発 〓 サンクト=マルガレーテンの野外オペラが開催を断念

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。