フランスを代表するフルート奏者レイモン・ギヨー(Raymond Guiot)が亡くなった。94歳だった。名手マルセル・モイーズの弟子で、長くパリ国立オペラ管弦楽団の首席フルート奏者を務める一方、世界各地で演奏家を数多く育てた名伯楽として知られる。
7歳の時、クラシック音楽を愛する父親の勧めでルーベ音楽院に入学。その後、パリ音楽院でマルセル・モイーズに師事、首席で卒業してフランス西部リールの歌劇場管弦楽団にピッコロ奏者として入団した。その後、1950年から1956年までカレーの国立音楽院で教壇に立ち、在職中の1954年に「ジュネーブ国際コンクール」で優勝した。
1956年、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に移籍してパリに。1962年から1991年までパリ国立オペラ管弦楽団の首席フルート奏者を務め、1977年にはパリ音楽院でアラン・マリオンの助手を務めた。その後、世界各地でマスタークラスを開催、若手演奏家の指導に尽力した。
写真:Raymond Guiot
訃報 〓 レイモン・ギヨー(94)フランスのフルート奏者
2025/07/12
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