ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団(Narodowa Orkiestra Symfoniczna Polskiego Radia w Katowicach)が芸術監督兼首席指揮者にマリン・オールソップ(Marin Alsop)を迎えると発表した。2019/2020シーズンからその任にあるローレンス・フォスターの後任で、任期はこの9月から。
オールソップは1956年、ニューヨーク生まれの66歳。2005年から2021年までボルティモア交響楽団の音楽監督を務め、米国のメジャー・オーケストラの音楽監督を務めた初の女性指揮者で、2019/2020シーズンからウィーン放送交響楽団の首席指揮者を務めている。また、2023/2024シーズンから3シーズン、ロンドンを拠点とするフィルハーモニア管弦楽団の首席客演指揮者を務める。
カトヴィツェ響は1935年にワルシャワで設立されたが、第二次世界大戦で活動停止を余儀なくされ、1945年に南部の都市カトヴィツェで再結成された。オールソップは昨年9月、23年ぶり6度目の日本ツアーに帯同するなど、この2年間でその指揮台に15回も上がり、関係を深めていた。
オールソップは就任に当たり、「ペンデレツキの演奏機会の少ない《ブラック・マスク》をはじめ、グラジナ・バツェヴィチやアガタ・ズベルのような素晴らしい作曲家の音楽を録音することを楽しみにしている」と述べている。
写真:Aspen Institute / Mariana Garcia
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カトヴィツェ発 〓 マリン・オールソップがポーランド国立放送カトヴィツェ響の芸術監督兼首席指揮者に
2023/06/05
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