チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Česká filharmonie)の音楽監督を務めるセミヨン・ビシュコフ(Semyon Bychkov)がロシアのウクライナ進攻に抗議する声明を発表した。オーケストラの本拠地で音楽祭「プラハの春」の主会場であるルドルフィヌムには、連帯を示すべく、ウクライナの国旗が掲げられている。
ビシュコフは1952年、ソ連時代のレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)生まれの69歳。ユダヤ系ロシア人で、高祖父はウクライナ南部オデッサ歌劇場の指揮者、父親が医師という家庭で育った。レニングラード音楽院でイリヤ・ムーシンに師事して首席で卒業したが、政治信条を理由に1974年にソ連から米国に亡命している。
声明は以下の通り。「ロシアのウクライナへの攻撃と嘘は、世界の他の人がまた戦争紛争の真っ只中になる前に止めなければならない。我々は沈黙していてはならない。1956年、1968年、そしてその前後の歴史が繰り返すのを見てはいけない。死と破壊の担い手は責任を負い、拒絶されなければなりません」。
写真:Česká filharmonie
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プラハ発 〓 チェコ・フィルの音楽監督セミヨン・ビシュコフがロシア批判の声明
2022/02/25
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