パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)が2020/2021シーズンの開幕が9月ではなく、11月末になると発表した。ガルニエ宮は12月末まで閉鎖が続くという。先日発表された暫定スケジュールが改めて組み替えられる。
それによると、開幕後最初の公演は、11月24日にバスティーユ歌劇場で上演されるサイモン・ストーン演出の《椿姫》。このため、暫定スケジュールにあったカリスト・ビエイトの新演出による「リング・チクルス」の後半2作品の上演も次シーズンに延期となる。
パリ国立オペラは昨年末から、バレエ・ダンサーを含むスタッフが政府の年金改革に反対する全国的なゼネストに参加したことで公演が次々にキャンセルされた。その後、さらにコロナ禍に見舞われ、ほとんどの公演が上演できないまま2019/2020シーズンの幕を降ろしている。その間の赤字が4,000万ユーロ(約48億円)に積み上がっているとの報道もある。
パリ国立オペラの総裁は2021/2022シーズンから、カナディアン・オペラ・カンパニーの総監督を務めるアレクサンダー・ニーフ(Alexander Neef)にバトンタッチされることが決まっているが、現総裁のステファン・リスナー(Stephane Lissner)が任期終了前に退任するという憶測も出ている。
写真:Opéra national de Paris
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パリ発 〓 国立オペラの新シーズン開幕は11月末に
2020/06/12
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