バイエルン州立バレエ団が空席の監督にフランス人のローラン・イレール(Laurent Hilaire)を迎えると発表した。4月上旬に突然辞任したイーゴリ・ゼレンスキーの後任。イレールは2017年からモスクワの名門スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場のバレエ監督を務めていたが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて2月末に辞任している。
イレールは1962年、パリ生まれの59歳。パリ国立オペラのバレエ団で1985年から2007年までエトワールを務め、クラシックな作品からコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを誇り、同僚のマニュエル・ルグリと人気を競った。1998年には、芸術文化勲章シュヴァリエを、2004年にはブノワ賞を受賞している。舞台を降りた後は2014年まで、バレエ団のメートル・ド・バレエとして後進の指導に当たった。
前任者のゼレンスキーは4月上旬、「家庭の事情で」を理由に突然辞任したが、併合されたクリミア半島にロシア文化センターを開設したロシアの財団への関与が取り沙汰されていた。イレールはスタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場のバレエ監督に就任した際も、バイエルン州立バレエ団の芸術監督に転出したゼレンスキーの後任だった。
Vaganova Today / Sila Avvakum
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ミュンヘン発 〓 バイエルン州立バレエ団が空席の監督にローラン・イレール
2022/05/07
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