オペラ・オーストラリア(Opera Australia)が10月にブリスベーンで上演を予定していたワーグナー《ニーベルングの指環》の新制作を延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて。
新しい《ニーベルングの指環》は元々、2020年11月に上演する予定だったもの。それが昨年の新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンで今年に延期。夏前からの感染再拡大で再度の延期を余儀なくされた。
公演の新演出を手掛けるのは、中国出身でニューヨークを拠点に活躍している陳士争(チェン・シーゼン)。フィリップ・オーギャンがクイーンズランド交響楽団を指揮することになっている。ヴォータンにダニエル ・スメギを起用。リーゼ・リンドストロームが前半2回のブリュンヒルデを歌う。
オーストラリアは昨年、厳しい隔離、国境閉鎖で感染者をゼロに抑え込む政策を採ってきた。それもあってワクチン接種率は低く、ここにきてデルタ株の感染拡大が広がっている。
シドニーでは8月12日からロックダウン(都市封鎖)に入ったが、19日には新規感染者数が642件と過去最多を記録。20日なってロックダウンは9月末まで延長されている。
写真:Opera Australia
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ブリスベーン発 〓 オペラ・オーストラリアが《ニーベルングの指環》の新制作を延期、新型コロナの感染拡大受けて
2021/08/23
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