英国のボーンマス交響楽団(Bournemouth Symphony Orchestra)が次期首席指揮者にマーク・ウィッグルスワース(Mark Wigglesworth)を迎えると発表した。ウィッグルスワースは2021年から、オーケストラの首席客演指揮者を務めており、2008年からその任にあるキリル・カラビッツの後任。任期は2025/2026シーズンから。英国人が首席指揮者となるのは約60年ぶり。
ウィッグルスワースはサセックス州の生まれの59歳。王立音楽アカデミーなどで学び、1989年の「キリル・コンドラシン国際指揮者コンクール」で優勝した後、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席指揮者(1996ー2000)、スウェーデン放送交響楽団の首席客演指揮者(1998ー2001)を務めた。2015/2016シーズンからイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めたが、1シーズンで辞任している。
また、ウィッグルスワースの後任にフランスの若手クロエ・ファン・セーテルステーデ(Chloé van Soeterstède)を迎えることも発表された。任期は2024/2025シーズンから4年。セーテルステーデは1988年生まれで、ヴィオラを学んだ後、指揮者に転身。ボーンマス響の首席指揮者だったマリン・オールソップに見出され、2022年にオーケストラにデビューしている。
写真:Mark Allan
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