ボーンマス発 〓 ボーンマス響の次期首席指揮者にマーク・ウィッグルスワース

2024/03/19

英国のボーンマス交響楽団(Bournemouth Symphony Orchestra)が次期首席指揮者にマーク・ウィッグルスワース(Mark Wigglesworth)を迎えると発表した。ウィッグルスワースは2021年から、オーケストラの首席客演指揮者を務めており、2008年からその任にあるキリル・カラビッツの後任。任期は2025/2026シーズンから。英国人が首席指揮者となるのは約60年ぶり。

ウィッグルスワースはサセックス州の生まれの59歳。王立音楽アカデミーなどで学び、1989年の「キリル・コンドラシン国際指揮者コンクール」で優勝した後、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席指揮者(1996ー2000)、スウェーデン放送交響楽団の首席客演指揮者(1998ー2001)を務めた。2015/2016シーズンからイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めたが、1シーズンで辞任している。

また、ウィッグルスワースの後任にフランスの若手クロエ・ファン・セーテルステーデ(Chloé van Soeterstède)を迎えることも発表された。任期は2024/2025シーズンから4年。セーテルステーデは1988年生まれで、ヴィオラを学んだ後、指揮者に転身。ボーンマス響の首席指揮者だったマリン・オールソップに見出され、2022年にオーケストラにデビューしている。

写真:Mark Allan





関連記事

  1. パリ発 〓 ミッコ・フランクがフランス放送フィルとの契約を延長

  2. マンチェスター発 〓 カーチュン・ウォンが日フィルに続いて、ハレ管の首席指揮者に

  3. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」が「オブ・ザ・イヤー」を発表

  4. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラが2月のストリーミング・スケジュールを発表

  5. パリ発 〓 長引くスト、国立オペラの《セビリアの理髪師》も上演中止

  6. プラハ発 〓 チェコ・フィルの音楽監督セミヨン・ビシュコフがロシア批判の声明

  7. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がラインナップ発表、“Nightly Met Opera Streams”の第13週、第14週

  8. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”の終了を発表

  9. 東京発 〓 シュターツカペレ・ベルリンの日本ツアーで指揮者交代、バレンボイムの代役にティーレマン

  10. グラーツ発 〓 ローランド・クルティヒがグラーツ歌劇場の音楽総監督退任へ

  11. ブエノスアイレス発 〓 ジャン・レイサム=ケーニックがテアトロ・コロンの音楽監督に

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  13. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが新制作のプッチーニ《トスカ》をストリーミング配信

  14. 訃報 〓 ジャンナ・ロランディ(68)アメリカのソプラノ歌手

  15. ヴァレンシア発 〓 ソフィア王妃芸術宮殿が《蝶々夫人》をストリーミング配信

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。