ニューヨークのカーネギーホールは、今年5月に予定されているワレリー・ゲルギエフとマリインスキー管弦楽団によるすべての公演をキャンセルすると発表した。
キャンセルされる公演は、3日、4日の公演。ロシアのウクライナ進攻をめぐり、カーネギーホールはこの25日、26日、27日のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演について、プーチン大統領を熱心に支持してきたゲルギエフとピアニストのデニス・マツーエフを降板させており、今回の決定は“追加制裁”となる。
ゲルギエフについては、2014年のロシアによるウクライナ領クリミア半島の併合時に文化人の一人として承認を表明し、キャンペーン・ビデオにも出演している。
それもあり、今回のウクライナ進攻後、ミラノ・スカラ座、ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団などが声明を出し、ゲルギエフに対してプーチン大統領と距離を置くように求めている。いずれも期限付きで態度表明を求めており、返答によっては解職や公演のキャンセルに言及している。
ゲルギエフはウクライナ進攻については沈黙を守っている。
写真:Carnegie Hall / Steve J. Sherman
ニューヨーク発 〓 カーネギーホールがゲルギエフに“追加制裁”、5月のマリインスキー管との公演もキャンセル
2022/02/26
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