ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭が2018年のプログラムを発表

2017/11/10
【最終更新日】2026/05/02

ザルツブルクの夏の音楽祭のプログラムが発表された。2018年はマルクス・ヒンターホイザーが芸術監督に就任して2年目となるが、相変わらず多彩なプログラムが並んでいる。オペラはモーツァルトの作品が毎年必ず上演されるが、2018年は《魔笛》で、コンスタンティン・カリーディスの指揮、リディア・スタイアーの演出。ザラストロにマティアス・ゲルネ、夜の女王にアルビナ・シャギムラトヴァという布陣に加え、ドイツの名優ブルーノ・ガンツが「語り手」を務めることで話題を集める。

大劇場では、過激な演出で知られる大御所ハンス・ノイエンフェルスが起用されたチャイコフスキーの《スペードの女王》もある。こちらは、マリス・ヤンソンスの指揮。もう一つ、演奏会形式による《真珠採り》も。こちらはプラシド・ドミンゴが出演する。

フェルゼンライトシューレで上演されるのはリヒャルト・シュトラウスの《サロメ》で、指揮はフランツ・ウェルザー=メスト、演出はロメオ・カステルッチ、アスミク・グリゴリアンが主役のサロメを歌う。もう一つ、ヘンツェの《バッカスの巫女》もフェルゼンライトシューレで、こちらはケント・ナガノが指揮する。

モーツァルト劇場(かつての祝祭小劇場)では、ロッシーニの《アルジェのイタリア女》がジャン=クリストフ・スピノジ指揮のアンサンブル・マテウス、チェチーリア・バルトリらの出演で。小劇場では、ウィリアム・クリスティ指揮のレザール・フロリサン、ヤン・ロワース演出によるモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》もある。

一方のオーケストラのコンサート。ウィーン・フィルの演奏会の指揮台に立つのは、アンドリス・ネルソンス、エサ・ペッカ・サロネン、リッカルド・ムーティ、ヘルベルト・ブロムシュテット、フランツ・ウェルザー=メスト。ゲスト・オーケストラはロンドン交響楽団、ベルリン・フィルのコンサートが2回ずつ。それぞれ、サイモン・ラトル、キリル・ペトレンコが指揮する。

また、ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団演奏会をダニエル・バレンボイムが指揮するコンサートもある。8月後半には、テオドール・クルレンツィスが指揮するムジカ・エテルナによるベートーヴェンの交響曲全曲演奏も行われる。

リサイタルの顔ぶれも、エフゲニー・キーシン、ユジャ・ワン、ダニール・トリフォノフ、アンドラーシュ・シフ、ヨナス・カウフマンと豪華。アンナ・ネトレプコとユシフ・エイヴァゾフのデュオ・リサイタルもある。本公演ではないが、日生劇場のダ=ポンテ3部作などで活躍中の菅尾友が「こどものための《魔笛》公演」でザルツブルク・デビューを果たすという話題もある。

写真:Salzburger Festspiele


  音音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. 訃報 〓 ヘルムート・フロシャウアー(85)オーストリアの指揮者

  2. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場が4月後半のストリーミング配信のラインナップを発表

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を飾る新制作の《ドン・カルロ》をストリーミング配信

  4. ベルリン発 〓 州立オペラの次期インテンダントにオーストリアの女流演出家エリザベート・ソボトカ

  5. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  6. 訃報 〓 クルト・アツェスベルガー(60)オーストリアのテノール歌手

  7. ウィーン発 〓 ポリーニが10ヵ月ぶりに現場復帰

  8. サンタフェ・オペラ 〓 2021年夏の公演ラインナップを発表

  9. ロンドン発 〓 サイモン・ラトルが「BBCプロムス」での指揮をキャンセル、ヘルニアの手術で

  10. コシツェ発 〓 スロヴァキアの春の音楽祭「コシツェ音楽の春」も開催中止

  11. ゲント発 〓 フランダース音楽祭がミュンヘン・フィルの出演を取消、次期首席指揮者ラハフ・シャニのネタニヤフ政権との距離感理由に

  12. ヴェルビエ音楽祭 〓 クラスター乗り越えて予定通り開幕、藤田真央はモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏へ

  13. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭が芸術監督マルクス・ヒンターホイザーの突然の退任を発表

  14. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  15. シュタイアー発 〓 「オーストリア音楽劇場賞」の最優秀指揮者にフランツ・ウェルザー=メスト

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。