ワルシャワ発 〓 もう一つの「ショパン・コンクール」創設

2018/09/03

ワルシャワに新しいピアノ・コンクールが創設された。古楽器によるコンクールで、「International Chopin Competition on Period Instruments」と名付けれている。開催は5年に一度の予定。ポーランド国立ショパン研究所、ポーランド放送などが行うもので、参加資格は18歳から35歳。第1回には日本を含む世界各国から30人が参加する。10人の審査員には、アンドレアス・シュタイアー、ニコライ・デミジェンコ、アレクセイ・リュビモフ、エヴァ・ポブウォツカ、ダン・タイ・ソンなど、有名ピアニストが顔を揃えている。

コンクールは3ラウンドに分かれ、第1ラウンドと第2ラウンドは、ヨハン・セバスチャン・バッハの作品と19世紀前半に活動するポーランドの作曲家によるポロネーズを含むレパートリー(ショパンの作品を除く)のソロ演奏を競い合う。第3ラウンドの本選は、6人のファイナリストがオーケストラとの共演でショパンの協奏曲を演奏する。賞金は1位から3位に15,000ユーロ、10,000ユーロ、5,000ユーロ。それ以外に、マズルカ賞が設けられ、3,000ユーロが贈られる。9月4日から第1ラウンドが始まり、12日、13日に本選が行われる。

使用されるピアノは、Erard(1838)、Erard Piano(1849)、Erard(1858)、Pleyel(1848)、Pleyel piano(1854)、John Broadwood & Sons(1843)、Pianoforte Graf(1819Copy)、Fryderyk Buchholtz(1824-25Copy)。

写真:International Chopin Competition on Period Instruments

    詳しくはこちら ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート、シルヴィア・カレッドゥ退団へ

  2. ナポリ発 〓 ムーティが34年ぶりにサン・カルロ劇場で指揮

  3. ブレゲンツ音楽祭 〓 2021年、2022年はホモキ演出の《蝶々夫人》

  4. ウィーン発 〓 ウィーン放送交響楽団が首席指揮者にマリン・オールソップ

  5. ワシントン発 〓 ワシントン・ナショナル・オペラの首席指揮者にエヴァン・ロジスター

  6. ベルリン発 〓 メータ、ベルリン・フィルの名誉会員に

  7. 広島発 〓 広島交響楽団が2019年度の公演ラインナップを発表

  8. パリ発 〓 第4回「エフゲニー・スヴェトラーノフ国際指揮者コンクール」終了

  9. インスブルック古楽音楽祭 〓 チェスティ・バロック・オペラ国際声楽コンクール終了

  10. ロンドン発 〓 ラトル&ロンドン交響楽団が若い音楽家のための無料アカデミーを創設

  11. ウィーン発 〓 ウィーン交響楽団に初のコンサートミストレス

  12. ウィーン発 〓 ルネ・パーペにオーストリア宮廷歌手の称号

  13. 浜松発 〓 若手演奏家のためのピアノ・アカデミー再スタートへ

  14. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャーが失明の危機だったと告白

  15. アムステルダム発 〓 ボストン響がコンサートに遅刻、曲目も変更

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。