訃報 〓 パウル=ハインツ・ディートリヒ, ドイツの作曲家

2020/12/30

ドイツの作曲家パウル=ハインツ・ディートリヒ(Paul-Heinz Dittrich)28日、ベルリンで亡くなった。90歳だった。東ベルリンを拠点に活動し、1983年に西ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭から東ドイツの作曲家として初めて作曲委嘱を受けるなど、旧・東ドイツを代表する作曲家の一人だった。

ザクセン州ゴルンスドルフの生まれで、ライプツィヒ音楽院(現在のフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ)で作曲と指揮を学んだ後、東ベルリンのベルリン芸術アカデミーで学んだ。その後、東ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の助手となるが、1976年に共産主義政権からの誘いを拒んで解雇され、作曲活動を本格化させた。

1981年にロックフェラー財団が設立したイタリアのベラージオ。センターに招かれ、1983年にはドナウエッシンゲン音楽祭から作曲委嘱を受け、1984年にはピエール・ブーレーズとソルボンヌ大学に招かれ、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)に招かれて世界的に知られるようになった。

1983年からはベルリン芸術アカデミーに戻って多くの学生を育て、1991年にはラインスベルク音楽アカデミーを設立、芸術監督を務めた。作曲活動はオーケストラ作品から電子楽器作品まで幅広く、80歳を記念したコンサートでは1970年代、1990年代の作品などが演奏された他、2014年には、ベルリン州立歌劇場で彼の作品に焦点を当てた演奏会が行われている。

写真:www.paulheinzdittrich.de


関連記事

  1. 東京発 〓 新国立劇場も閉鎖

  2. 東京発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウス「シネマシーズン2019/20」スケジュール発表

  3. ウィーン発 〓 ネトレプコが右肩の緊急手術で国立歌劇場への出演をキャンセル。一方で「ポーラー音楽賞」授賞、初めての著作刊行、5年ぶりのソロ・アルバムが登場

  4. ロサンゼルス発 〓 ガーセッティ市長がイベントの年内解禁に疑問符

  5. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ウィーン発 〓 フィリップ・ジョルダン、国立歌劇場の音楽監督退任へ

  7. グラフェネック発 〓 小澤征爾がオーストリア音楽劇場賞の特別賞「国際文化貢献賞」を受賞

  8. マールボロ発 〓 マールボロ音楽祭が開催を断念

  9. パリ発 〓 国立オペラの新シーズン開幕は11月末に

  10. 訃報 〓 ネッド・ローレム, 米国の作曲家

  11. ロンドン発 〓 「BBCプロムス」がこの夏の公演ラインナップを発表、「ラストナイト」の指揮はダリア・スタセヴスカ

  12. モントリオール発 〓 テノールのベン・ヘップナーがラジオのパーソナリティーからの“卒業”を表明、メディア・プレゼンターに転身

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第3週のストリーミング配信のラインナップを発表

  14. エアフルト発 〓 ドイツのエアフルト・フィルハーモニー管弦楽団が次期音楽監督にアレクサンダー・プライアー

  15. ストックホルム発 〓 2022年の「ポーラー音楽賞」にフランスの室内オーケストラ、アンサンブル・アンテルコンタンポラン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。