ドイツの指揮者オトマール・マーガ(Othmar Mága)が1月28日、長い闘病を経て90歳で亡くなった。ルネサンス期の音楽から現代音楽まで手掛け、幅広いレパートリーで知られた。また、作曲家として作品も残している。
戦前のチェコスロヴァキア・ブルノ生まれで、両親はドイツ系ハンガリー人。シュトゥットガルトでヴァイオリンと指揮を学び、テュービンゲンで音楽学とドイツ文学を学んだ。パウル・ファン・ケンペン、フェルディナント・ライトナー、セルジュ・チェリビダッケたちの薫陶を受け、1960年代に入って指揮者としてヨーロッパ各地で活動を始めた。
1962年、ゲンティンゲン交響楽団の首席指揮者に就任。その後、ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者(1968-1970)、ボーフム交響楽団の音楽監督(1971-1982)、オーデンセ交響楽団の芸術監督(1983-1987)などを歴任。その後も、韓国のKBS交響楽団の首席指揮者(1992-1996)、クレーフェルト・メンヒェングラートバッハ劇場の音楽総監督(2002-2003)を務めた。
日本でもNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新星日本交響楽団などに客演している。1971年から1982までエッセンのフォルクヴァング大学の教授も務めた。
写真:Othmar Mága
訃報 〓 オトマール・マーガ(90)ドイツの指揮者
2020/01/30
【最終更新日】2023/02/16
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