ウィーン発 〓 来年1月の《ナブッコ》で、ドミンゴが国立歌劇場にお別れ

2020/09/02

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が1日、プラシド・ドミンゴの来年1月の出演が最期になると発表した。最後の公演は、彼の80歳の誕生日(1月21日)の直前の、11日、14日、19日に上演されるヴェルディ《ナブッコ》。

ドミンゴの国立歌劇場デビューは1967年5月19日。ヴェルディ《ドン・カルロ》に出演している。昨年、ドミンゴがセクシャル・ハラスメントで糾弾された際、多くの劇場が出演をキャンセルする中、ドミニク・マイヤーが率いた国立歌劇場は出演を見合わせることはしなかった。

国立歌劇場の新シーズンは、総裁がボグダン・ロシュチッチ(Bogdan Roscic)、音楽監督がフィリップ・ジョルダン(Philippe Jordan)に交代して最初のシーズン。ドミンゴは、この9月にもヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》への出演が予定されている(9日、12日、15日、18日)。

写真:Javier Del Real


関連記事

  1. ヘルシンボリ発 〓 ヘルシンボリ響の首席指揮者にマキシム・パスカル

  2. ウィーン発 〓 ソプラノのカミラ・ニールンドに「宮廷歌手」の称号

  3. ブカレスト発 〓 国立歌劇場のスタッフが新型コロナウイルスに感染、当面の公演をキャンセル

  4. コブレンツ発 〓 指揮者ギャリー・ウォーカーが今シーズン限りでライン州立フィルハーモニー管の首席指揮者を退任

  5. 訃報 〓 ユージン・インジック(76)米国のピアニスト

  6. タンペレ発 〓 マシュー・ホールズがフィンランドのタンペレ・フィルの首席指揮者に

  7. ベルリン発 〓 ベルリン州立歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. クレモナ発 〓 ヴァイオリニストの横山令奈が地元の病院の屋上で世界に癒やしの調べ

  9. ベルリン発 〓 パク・キョンミンが韓国人として初めてベルリン・フィルに入団

  10. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督兼首席指揮者を退任、名誉指揮者に

  11. ザルツブルク復活祭音楽祭 〓 来年のオペラはネトレプコ主演の《トゥーランドット》

  12. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭は10月開催も、ネトレプコの出演はかなわず

  13. ロンドン発 〓 英国の音楽雑誌「BBCミュージック・マガジン」が年次賞を発表

  14. フランクフルト発 〓 市立歌劇場の次期音楽総監督にトーマス・グガイス、セバスティアン・ヴァイグレの後任

  15. ケルン発 〓 ヨーロッパ10都市でのウクライナ国歌演奏を集め連帯をアピール、欧州コンサートホール機構

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。