ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト=Opernwelt」が「オブ・ザ・イヤー2023」を発表した。「オブ・ザ・イヤー」は欧米の音楽関係の評論家や記者50名の記名投票で選ばれている。主な受賞者は以下の通り。
[オペラハウス]
フランクフルト市立オペラ
=7度目の受賞、合唱団も同時受賞
[歌手]
ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)
=2008年、2014年に続いて3度目の受賞。《ニーベルングの指環》のヴォータン役、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のハンス・ザックス役などの歌唱と演技が評価されて
[若手歌手]
コンスタンチン・クリムメル(バリトン)
=モーツァルト、細川、ハースらの作品での好演が評価されて
[プロダクション]
バイエルン州立オペラのプロコフィエフ《戦争と平和》
=ドミトリー・チャルニャコフ演出
[演出家]
ドミトリー・チャルニャコフ
=バイエルン州立オペラのプロコフィエフ《戦争と平和》などの演出で受賞
[初演]
トゥルヌミール《トリスタンの伝説》
=フランスの作曲家シャルル・トゥルヌミール(1870-1939)の作曲から約100年を時を経て、ウルム市立劇場で初演
ヴィト・ジュライ《花》
=ヴィト・ジュライ(1979-)はスロヴェニア・マリボル生まれの作曲家。フランクフルト市立オペラがブリギッテ・ファスベンダーの演出で初演
[再発見]
シュテファン《最初の人間たち》
=《最初の人間たち》は28歳の若さで戦死したドイツの作曲家ルディ・シュテファン(1887ー1915)の唯一のオペラ。1914年の作品とされるが、1920年にフランクフルトで初演され、その103年後にフランクフルトで再演された
[指揮者]
キリル・ペトレンコ
=2020年と2022年に続いて3度目の受賞。バーデン=バーデン復活祭音楽祭で上演されたリヒャルト・シュトラウス《影のない女》の解釈が評価されて
写真:Oper Frankfurt / Matthias Baus
もっと詳しく ▷
この記事へのコメントはありません。