ハンガリーを代表するオペラ歌手の一人、シャーンドル・ショーヨム=ナジ(Sandor Solyom-Nagy)が昨年末、12月30日にブダペストで亡くなった。79歳だった。80を越えるレパートリーを持ち、1991年にハンガリー芸術評議会の会長に就任するなど、ハンガリー・オペラ界の重鎮だった。
クロアチアとの国境に近いハンガリー南部の街シクローシュ生まれ。ブダペストのリスト音楽院で学び、1966年にプッチーニ《トスカ》のスカルピアを歌ってハンガリー国立歌劇場にデビューした。その後、世界各地の歌劇場に出演。ヴェルディ・バリトンとして名を馳せた。
中でも、バイロイト音楽祭には1981年から2001年まで出演を重ね、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》や《タンホイザー》などを中心に238回出演している。1986年からは母校リスト音楽院の教授に就任して後身の指導に当たっていた。1972年にリスト賞を受賞して以来、受賞多数。
写真:Csudai Sándor
訃報 〓 シャーンドル・ショーヨム=ナジ(79)ハンガリーのバリトン歌手
2021/01/01
【最終更新日】2023/02/06
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