ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラがグリゴーロに“黒判定”、メトロポリタン歌劇場も

2019/12/06

ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)が5日、ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)をめぐるセクハラ(セクシャル・ハラスメント)疑惑についての独立調査委員会の調査報告を発表した。それによると、「彼の不適切な振る舞いはその後、スタッフおよびパフォーマーの期待する基準を下回った」とし、「2020年の《ルチア》への出演はない」と結論付けた。グリゴーロのセクハラ行為を認めた格好。

調査報告によると、グリゴーロのセクハラ行為が起きたのは、9月に行われたロイヤル・オペラ・ハウスの日本ツアーの時。グリゴーロは《ファウスト》に出演したが、カーテンコールの時に合唱団のメンバーに不適切な行為を行ったとされる。告発を受けてロイヤル・オペラ・ハウスはグリゴーロの出演を見合わせ、グリゴーロは告発を受けた直後に謝罪した。今回の発表直後、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場は、グリゴーロの今シーズンの出演をすべてキャンセルしたと即座に発表した。

写真:Royal Opera House / Bill Cooper

関連記事

  1. マンチェスター発 〓 空席だったBBCフィルハーモニックの首席指揮者にヨン・ストルゴールズ

  2. 訃報 〓 イヴォ・マレク(94)フランスの作曲家

  3. 大津発 〓 びわ湖ホールが来年度の公演ラインナップを発表

  4. 訃報 〓 リナト・イブラギモヴァ(59)ロシア出身のコントラバス奏者、ロンドン交響楽団の元首席

  5. ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席指揮者のエドワード・ガードナーとの契約を延長

  6. タリン発 〓 エストニア国立響の次期音楽監督にオラリー・エルツ

  7. ロンドン発 〓 デイヴィッド・コーエンがロンドン響の首席チェロ奏者に

  8. 訃報 〓 スチュアート・バロウズ(92)英国のテノール歌手

  9. 訃報 〓 マルチェッロ・ジョルダーニ(56)イタリアのテノール歌手

  10. リガ発 〓 エギルス・シリンスがラトビア国立オペラの総監督に

  11. ブラティスラヴァ発 〓 スロヴァキア・フィルの次期首席指揮者にダニエル・ライスキン

  12. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」は2023年もネルソンス

  13. グラインドボーン発 〓 グラインドボーン音楽祭が2021年の公演ラインナップを発表

  14. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」のノミネート録音を発表、10日から投票始まる

  15. ロンドン発 〓 ソンドラ・ラドヴァノフスキーがロイヤル・オペラの日本ツアーへの出演をキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。