ウィーン発 〓 作曲家のオルガ・ノイヴィルトにオーストリア政府が科学・芸術名誉十字章

2019/12/10

作曲家のオルガ・ノイヴィルト((Olga Neuwirth)が9日、オーストリア政府の科学・芸術名誉十字章勲一等(Österreichisches Ehrenkreuz für Wissenschaft und Kunst)を受賞した。ノイヴィルトのは8日に新作のオペラ《オルランド》がウィーン国立歌劇場で世界初演されたばかり。

ノイヴィルトはグラーツ生まれの51歳。7歳からトランペットを始め、国立ウィーン音楽演劇大学でエーリヒ・ウルバンナー(Erich Urbanner)に作曲法を学んだ。その後、サンフランシスコ音楽院、パリのフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)に留学。2003年にはオペラ化したデヴィッド・リンチの映画『ロスト・ハイウェイ』が初演された。

今回の《オルランド》はウィーン国立歌劇場の150周年記念公演。歌劇場が初めて女性作曲家に作曲を委嘱したオペラで、英国の作家ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』に基づく。脚本はフランス系アメリカ人の劇作家キャサリン・フィルー、衣装は「コム・デ・ギャルソン」の川久保玲が手掛け、原作、作曲だけでなく、脚本、演出、衣装のすべてに女性が起用されたことで話題を集めた。

写真:APA

関連記事

  1. ウィーン発 〓 カウフマンが「黄金の市庁舎の男」を受章

  2. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭、2023年のオペラはカウフマン主演の《タンホイザー》。レジデント・オーケストラにアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

  3. グラナダ発 〓 パブロ・エラス=カサドが国際音楽舞踏祭の芸術監督を辞任

  4. ブレゲンツ音楽祭 〓 新制作の《アルジェのイタリア女》の上演を断念、上演陣のコロナ陽性反応受け

  5. 訃報 〓 ギヤ・カンチェリ(84)ジョージア出身の作曲家

  6. 大津発 〓 びわ湖ホールが来年度の公演ラインナップを発表

  7. ブレゲンツ発 〓 フォアアールベルク響が首席指揮者のレオ・マクフォールとの契約を延長

  8. ザルツブルク発 〓 ロバート・ウィルソン演出の《メサイア》で2020年のモーツァルト週間が開幕

  9. ウィーン発 〓 ニューイヤー・コンサートの「ラデツキー行進曲」のアレンジを一新

  10. ザルツブルク音楽祭 〓 2021年版の公式トレーラーをUP

  11. ウィーン発 〓 ソプラノのカミラ・ニールンドに「宮廷歌手」の称号

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場のボグダン・ロシュチッチ総監督が契約を延長

  13. グラーツ発 〓 グラーツ歌劇場が首席指揮者を務めるヴァシリス・クリストプーロスとの契約を延長

  14. ザルツブルク発 〓 聖霊降臨祭が公演ラインナップを発表、山田和樹も指揮台に

  15. シカゴ発 〓 ムーティーがシカゴ響の音楽監督退任を示唆

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。