作曲家のオルガ・ノイヴィルト((Olga Neuwirth)が9日、オーストリア政府の科学・芸術名誉十字章勲一等(Österreichisches Ehrenkreuz für Wissenschaft und Kunst)を受賞した。ノイヴィルトのは8日に新作のオペラ《オルランド》がウィーン国立歌劇場で世界初演されたばかり。
ノイヴィルトはグラーツ生まれの51歳。7歳からトランペットを始め、国立ウィーン音楽演劇大学でエーリヒ・ウルバンナー(Erich Urbanner)に作曲法を学んだ。その後、サンフランシスコ音楽院、パリのフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)に留学。2003年にはオペラ化したデヴィッド・リンチの映画『ロスト・ハイウェイ』が初演された。
今回の《オルランド》はウィーン国立歌劇場の150周年記念公演。歌劇場が初めて女性作曲家に作曲を委嘱したオペラで、英国の作家ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』に基づく。脚本はフランス系アメリカ人の劇作家キャサリン・フィルー、衣装は「コム・デ・ギャルソン」の川久保玲が手掛け、原作、作曲だけでなく、脚本、演出、衣装のすべてに女性が起用されたことで話題を集めた。
写真:APA
ウィーン発 〓 作曲家のオルガ・ノイヴィルトにオーストリア政府が科学・芸術名誉十字章
2019/12/10
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。