ザルツブルク音楽祭 〓 2019年の音楽祭が閉幕、最終日にドミンゴ

2019/09/02
【最終更新日】2019/10/17

夏のザルツブルグ音楽祭が8月31日の公演を最後に閉幕した。音楽祭によれば、今年の音楽祭では、42のオペラ公演と81のコンサートを合わせた199公演が16の会場で行われた。チケット販売数は270,584枚で、販売率は97%と相変わらず高い水準。チケットの売上げは3120万ユーロ(約36億4200万円)で、昨年より3%の増加という。

7月20日に開幕した音楽祭を締め括る格好になったのは、セクハラ報道の渦中にいるプラシド・ドミンゴが出演するヴェルディ《ルイザ・ミラー》の公演。コンサート形式による上演で、ドミンゴが総監督を務めるロサンゼルス・オペラの音楽監督ジェームズ・コンロンがモーツァルテウム管弦楽団を指揮した。

この日は25日に続いての2回目の上演で、歌手陣はルイザ・ミラーにニーノ・マチャイゼ、ロドルフォにピョートル・ベチャワ、ヴァルター伯爵にロベルト・タリアヴィーニ、フェデリカにテレサ・レルヴォリーノという布陣。ドミンゴはバリトンが歌うミラー役を演じ、カーテンコールに姿を見せると会場は万雷の拍手。拍手は10分近く続き、ドミンゴは感無量の様子。

写真:Salzburger Festspiele / Marco Borrelli





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