ウィーン発 〓 来シーズンのウィーン・フィルの定期演奏会にミルガ・グラジニーテ=ティーラ、女性指揮者の定期起用はオーケストラ初

2024/05/11

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表した。年10回の定期演奏会の指揮者は、ダニエレ・ガッティ、アンドリス・ネルソンス、アラン・アルティノグリュ、クラウス・マケラ、ズービン・メータ、リッカルド・ムーティ、ヤニック・ネゼ=セガン、クリスティアン・ティーレマン、ミルガ・グラジニーテ=ティーラ、フランツ・ウェルザー=メストが起用される。

オーケストラによると、過去にシモーネ・ヤングやエマニュエル・アイム、ヨアナ・マルヴィッツがオーケストラを指揮しているが、定期演奏会を指揮するのは史上初。登板は2025年5月3日と4日で、ソリストにユジャ・ワンを迎えるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、シベリウスのレンミンカイネン組曲などを指揮する。

グラジニーテ=ティラはリトアニアの首都ヴィリニュス生まれの37歳。女性指揮者として史上初めてドイツ・グラモフォンと専属契約を結ぶなど、若手の注目株。ザルツブルク州立劇場の音楽総監督(2015ー2017)を経て、バーミンガム市交響楽団の音楽監督(2016ー2022)を歴任してきた。

写真:Drew A. Kelley / Philharmonic Society of Orange County


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 ラトルが2025年のエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞

  2. イエナ発 〓 指揮者のシモン・ガウデンツが音楽総監督を務めるイエナ・フィルとの契約を延長

  3. ベルリン発 〓 バレンボイムが「健康上の理由」で、州立オペラの定期演奏会の指揮をキャンセル

  4. ミュンヘン発 〓 ヤンソンス追悼演奏会はメータが指揮

  5. ザルツブルグ復活祭音楽祭 〓 2023年から毎年違う指揮者とオーケストラで

  6. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャー率いるブダペスト祝祭管がハンガリー空軍の輸送機でブリュッセルへ

  7. ウィーン発 〓 2023年の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はフランツ・ウェルザー=メスト

  8. ロサンゼルス発 〓 第92回「アカデミー賞」の作曲賞に『ジョーカー』のヒドゥル・グドナドッティル

  9. パリ発 〓 フランス文化省がパリ国立オペラに対する予算を600万ユーロ削減

  10. パリ発 〓 イル・ド・フランス国立管弦楽団が楽譜代わりにiPad

  11. パリ発 〓 コミック座が2021年の公演ラインナップを発表

  12. サンクト・ペテルブルク発 〓 セーゲルスタムがサンクトペテルブルク響の首席客演指揮者に

  13. ミラノ発 〓 スカラ座がストリーミング配信の次期ラインナップを発表

  14. ベルリン発 〓 レコード賞「オーパス・クラシック」の年度賞発表、バッティストーニ &東京フィル、宮田大の録音も授賞

  15. バーデン=バーデン発 〓 来年の復活祭音楽祭のオペラはチャイコフスキー《マゼッパ》

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。