グラフェネック発 〓 ルドルフ・ブッフビンダーが音楽祭の芸術監督をさらに2年

2023/06/01

オーストリアのグラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)が芸術監督を務めるピアニストのルドルフ・ブッフビンダー(Rudolf Buchbinder)との契約を延長した。ブッフビンダーは、2007年の音楽祭創設以来その任にあり、今回の契約更改で任期は2026年の音楽祭終了まで延びる。

ブッフビンダーは1946年、当時のチェコスロバキア、ボヘミア地方リトムニェジツェ生まれの76歳。ドイツ系の家庭に育ち、5歳でウィーン国立音楽大学に入学、9歳で最初の公開演奏会を開いた。1966年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで特別賞を獲得している。レパートリーは幅広く、著名なオーケストラとの競演を重ね、録音数は200曲を超える。

音楽祭は現在、かつての乗馬学校のホールを改修中。野外ステージ、オーディトリアム・コンサート・ホールに続き、3つ目の演奏会場となる予定で、新ホールは「ルドルフ・ブッフビンダー・ホール」と命名されることになっている。

写真:Grafenegg


  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ライプツィヒ・バッハ音楽祭 〓 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の「バッハ・メダル」、2021年は初めて二人の音楽学者に

  2. ザルツブルク発 〓 州立劇場の首席指揮者にスリランカ生まれのレスリー・スガナンダラージャ

  3. ドレスデン発 〓 ドレスデン音楽祭が2021年の音楽祭概要を発表、テーマは「対話」

  4. ヴェルビエ音楽祭 〓 2021年のプログラムを発表、藤田、辻井が出演

  5. ウィーン発 〓 オーストリア政府がロックダウンを24日まで延長

  6. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が今後の計画を発表、音楽祭150周年の2026年から新しい《指環》

  7. ウィーン発 〓 ジョン・ウィリアムズ、3月にウィーン・フィルと再びコンサート

  8. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作のヤナーチェク《マクロプロス事件》を無料ライブ・ストリーミング

  9. ウィーン発 〓 エリザーベト・レオンスカヤがモーツァルトのピアノ・ソナタ全集をリリース

  10. ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが2022年の公演ラインナップを発表

  11. ブレゲンツ発 〓 ブレゲンツ音楽祭が2023年の音楽祭の概要を発表

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場がアーカイブを毎日ストリーミング配信、公演休止中の4月2日までは無料で

  13. マチェラータ発 〓 マチェラータ・オペラ・フェスティバルが2024年夏の公演ラインナップを発表

  14. ロンドン発 〓 夏の音楽祭「BBCプロムス」が2022年の公演ラインナップを発表

  15. ルートヴィヒスブルク音楽祭 〓 開幕延期も、リーニフ指揮の《田園》をライブ・ストリーミング

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。