カナダのテノール歌手、ジョセフ・カイザー(Joseph Kaiser)が調子を崩している。ロイヤル・オペラ・ハウス《サロメ》のキャンセルが伝えられたばかりだが、10月のアン・デア・ウィーン劇場《皇帝ティートの慈悲》だけでなく、2020年3月の《フィデリオ》もキャンセルすることが明らかになった。
カイザーはモントリオール出身の41歳。2005年にバリトン歌手として、プラシド・ドミンゴが主宰する若手歌手のためのコンクール「オペラリア」で第2位に入賞。テノールに転身後の2006年、ケネス・ブラナー監督のオペラ映画「魔笛」でタミーノを演じて注目を浴び、2007年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭に立て続けにデビュー、着実にキャリアを重ねていた。
写真:josephKaiser.com
モントリオール発 〓 テノールのジョセフ・カイザーが来年まで出演をキャンセル
2019/09/05
【最終更新日】2019/10/17
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。