ハンブルク発 〓 新しい「アルゲリッチ音楽祭」でデュトワはドイツに復帰

2019/03/24
【最終更新日】2024/02/08

ハンブルグ交響楽団(Hamburger Symphoniker)がピアニストのマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)を迎えてスタートさせる新しい音楽祭の詳細が発表された。会期は6月20日から30日。彼女が2002年から2016年までスイス・ルガーノで行っていた「アルゲリッチ・プロジェクト」を引き継いだ形で、その名も「マルタ・アルゲリッチ音楽祭」となった。

オーケストラとの共演では、首席指揮者を務めるシルヴァン・カンブルランの他、彼女のかつての夫で、セクハラ・スキャンダルで集中砲火を浴びたシャルル・デュトワも起用される。彼のドイツ音楽界への復帰を印象付ける機会となる。そのコンサートでは、二人の間の娘アニー・デュトワとの共演も実現する。

その他、室内楽コンサートに出演するのは、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィッチ、マリア・ジョアン・ピレシュ、二コラ・アンゲリッシュ、イム・ドンヒョク、カティア・ブニアティシヴィリ、ヴァイオリンはルノー・カプソン、ガイ・ブラウンシュタイン、エイドリアン・イリエスク、テディ・パパヴラミ、木嶋真優、チェロはミシャ・マイスキー、アンドレイ・イオニーツァ、エドガー・モローなど。

ハンブルク交響楽団は旧ハンブルグ交響楽団とハンブルグ室内管弦楽団が1957年に合併して誕生した団体が前身。1961年にバッハ管弦楽団の演奏会たちが加わり、名称も「Hamburger Symphoniker」に変更、ロベルト・ヘーガーを初代の首席指揮者に迎えて再スタートを切った。創設60周年を迎えた2017年から「ライスハレ=Laeiszhalle」に本拠地を移して活動を続けている。

写真:Hamburger Symphoniker / Adriano Heitman


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロサンゼルス発 〓 第66回「グラミー賞」発表

  2. ミラノ発 〓 スカラ座の《サロメ》は指揮者がメータからシャイーに

  3. アムステルダム発 〓 オランダも8月いっぱいイベント禁止、オランダ芸術祭も中止

  4. ロンドン発 〓 「グラモフォン・アワード2019」の年間賞など発表

  5. ドルトムント発 〓 市の音楽総監督に指揮者のジョーダン・デ・スーザ

  6. エディンバラ発 〓 ヴァイオリンのニコラ・ベネデッティがスコッチ・ウィスキー「ザ・マッカラン」のイメージ・キャラクターに

  7. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが首席指揮者のマイケル・フランシスとの契約を延長

  8. 東京発 〓 東響の次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティ

  9. ボゴタ発 〓 コロンビア大統領が劇場閉鎖などは6月からさらに18か月間必要と発言

  10. ウィーン発 〓 国立歌劇場の世界初演《オルランド》で演出家が交代

  11. 訃報 〓 エライジャ・モシンスキー(75)オーストラリアの演出家

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第1週のストリーミングのラインナップを発表、新制作の《椿姫》もライブで

  13. トロント発 〓 トロント響が歴代の音楽監督5人が共演する特別コンサート

  14. モスクワ発 〓 スヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督に39歳のフィリップ・チシェフスキー

  15. ルツェルン発 〓 アシュケナージが引退を表明

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。