ベルリン発 〓 ベルリン音楽祭が閉幕、5万人を超える聴衆を集める盛況。ウィーン・フィルも音楽祭デビュー

2024/09/20

ベルリン音楽祭(Musikfest Berlin)が18日で閉幕、第20回となる2024年は期間中に40近いイベントが行われ、5万人を超える聴衆が訪れたと発表した。期間中に80人以上の作曲家による160曲の作品が演奏され、公演の多くが完売。2023年に比べると、来場者は5千人増加、「音楽祭史上、絶対的な記録」だったとしている。

今年の音楽祭のテーマは「アメリカ」。アイヴズの生誕150周年にスポットライトを当てた他、ジョン・アダムズ、アリソン・ロギンス=ハル、ミッシー・マッツォーリらの作品が紹介され、アンサンブル・モデルンが3回の演奏会で、ルース・クロフォード・シーガーの全作品を演奏している。

また、ブルックナーの生誕200年、シェーンベルク生誕150年、ノーノの生誕100年に絡めたプログラムも組まれ、、最近亡くなった作曲家ペーテル・エトヴェシュ、アリベルト・ライマン、カイヤ・サーリアホ、ヴォルフガング・リームの作品も多く取り上げられた。

一方、音楽祭デビューを飾ったのは、クリスティアン・ティーレマン率いるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とマティアス・ピンチャー率いるカンザスシティ交響楽団。カンザスシティ響は初のヨーロッパ・ツアー中に客演。ウィーン・フィルはシューマンの交響曲第1番、ブルックナーの交響曲第1番を演奏している。

写真:Musikfest Berlin / Fabian Schellhorn


  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ハンブルク発 〓 州立オペラが2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表、開幕は新制作の《ボリス・ゴドノフ》

  2. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルが新シーズンの開幕コンサート

  3. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭の《ワルキューレ》でヴォータン役のトマス・コニエチュニーが怪我で途中降板

  4. ザルツブルグ発 〓 モーツァルト週間が2025年の公演ラインナップを発表

  5. 宮崎発 〓 宮崎国際音楽祭が公演ラインナップを発表、30回目を迎えて音楽監督のバトンが徳永二男から三浦文彰へ

  6. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィルのコンサートマスターに

  7. ドナウエッシンゲン発 〓 音楽祭の開催中止を発表

  8. 訃報 〓 ルート・ヘッセ(87)ドイツのメゾ・ソプラノ歌手

  9. ベルリン発 〓 バレンボイム、80歳記念コンサートもキャンセル

  10. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《西部の娘》をライブ・ストリーミング

  11. ドルトムント発 〓 市の音楽総監督に指揮者のジョーダン・デ・スーザ

  12. デュッセルドルフ発 〓 作曲家メンデルスゾーンの銅像の修復工事終了

  13. ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが来年のオペラを発表、2020年は予定通り8日開幕

  14. レーゲンスブルク発 〓 台湾出身のチンジャオ・リンがレーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督に

  15. ハンブルク発 〓 ブロムシュテットが当面の活動を休止、また転倒で怪我

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。