モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団が次期芸術監督兼音楽監督にナタリー・シュトゥッツマン(Nathalie Stutzmann)を迎えると発表した。任期は2026年9月1日より4年間。2016年からその任にあり、来年8月に任期満了を迎える山田和樹の後任。1856年の創設以来、女性の指揮者が芸術監督兼音楽監督に就任するのは初めて。
シュトゥッツマンはフランス・シュレンヌ生まれの60歳。ナンシー音楽院卒業後、パリ国立オペラの付属学校で研鑽を積み、1988年の「ベルテルスマン国際声楽コンクール」で優勝。その後、コントラルト歌手として国際的に活躍した。指揮活動は2008年からスタート。現在は米国のアトランタ交響楽団の音楽監督を務め、先日の契約更改で任期を2028-2029シーズンまで延長したばかり。
2023年にはモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》と《魔笛》指揮してニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にデビュー。その夏には、ワーグナー《タンホイザー》を指揮してドイツのバイロイト音楽祭にもデビューした。音楽祭では2024年に再び《タンホイザー》を指揮した他、150周年を迎える2026年には《リエンツィ》を指揮することが決まっている。
写真:Simon Fowler
モンテカルロ発 〓 モンテカルロ・フィル、山田和樹の後任にナタリー・シュトゥッツマン
2025/12/12
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