スカラ座(Teatro alla Scala)で12月10日、リッカルド・シャイー(Riccardo Chailly)がショスタコーヴィチ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》の第2幕終了後、体調不良を訴えて病院へ緊急搬送された。72歳のシャイーは心臓疾患を抱えており、公演は第2幕で打ち切られた。
スカラ座はこの12月7日、ヴァシリー・バルカトフが新演出を手掛けた新制作の《ムツェンスク郡のマクベス夫人》で新シーズンの幕を開けたばかり。新シーズンは2015年から音楽監督を務めてきたシャイーにとって任期最後のシーズンで、この日は2度目の指揮台だった。
現地での報道をまとめると、シャイーは第1幕途中から体調が悪く、休憩中に主治医の診察を受け、第2幕は15分遅れでスタート。それを振り終えた時点でかなり衰弱していたが、心配する劇場関係者、オーケストラのメンバーらと握手を交わしながら救急車で病院に向かったという。
写真:Teatro alla Scala / Andrea Veroni
ミラノ発 〓 シャイー緊急搬送される、スカラ座で指揮の途中に
2025/12/12
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