ベルリン発 〓 ベルリン・フィル初の女性コンサートマスター、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーが退団へ

2024/09/11

2023年からオーケストラ初の女性コンサートマスターを務めてきたヴィネタ・サレイカ=フォルクナー(Vineta Sareika-Völkner)の退団が明らかになった。コンサートマスターとしての最後のコンサートは来年2月になるという。

SNSへの投稿で、「豊かでエキサイティングな3年間を終え、私はオーケストラを去る決断をしました。ベルリン・フィル初の女性コンサートマスターを務めさせていただき、大変光栄でした。このユニークな人生経験、素晴らしいコンサート、感動的な出会いに心から感謝しています。しかし、この数年間で得た多くの貴重な学びのひとつは、この特別なオーケストラの一員であることは、私が将来進みたい道ではないということです」と述べている。

サレイカ=フォルクナーはラトビア・ユールマラ生まれの38歳。パリ国立高等音楽院、ベルギーのエリザベート王妃音楽院で学び、ベルギーのロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターなどを経て、2012年からアルテミス弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンに就任した。

その後、2021年の弦楽四重奏団の解散、出産を経て、2022年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団し、第1ヴァイオリンのセクションに加わり、2023年2月に140年のオーケストラの歴史の中で初めての女性コンサートマスターに就任した。

写真:Priska Ketterer / Lucerne Festival


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 マーリス・ペーターゼン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  2. ライプツィヒ発 〓 チェロの鈴木秀美が「ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクール」のチェロ/バロック・チェロ部門の審査委員長に

  3. バイロイト発 〓 メゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャがバイロイト音楽祭デビュー、新制作の《パルジファル》のクンドリー役で

  4. マドリッド発 〓 フランシスコ・アライサがソフィア王妃高等音楽院の声楽研究部門のトップに

  5. ロンドン発 〓 ロンドン響に二人の新しいコンサートマスター

  6. パリ発 〓 トーマス・ヘンゲルブロックがパリ室内管の音楽監督に

  7. ラ・スペツィア発 〓 空母の甲板でオペラ《蝶々夫人》を上演

  8. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  9. マドリッド発 〓 「オペラ・アワード」が2022年の年間賞を発表

  10. ロイトリンゲン発 〓 ヴュルテンベルク・フィルの首席指揮者にアリアーヌ・マティアク

  11. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが7月末までの公演をすべてキャンセル

  12. オーフス発 〓 デンマーク国立歌劇場が音楽監督のクリストファー・リヒテンシュタインとの契約を延長

  13. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルの今年のサマー・ナイト・コンサートの指揮はアンドリス・ネルソンス

  14. フランクフルト発 〓 ドイツの歌劇場再開は6月以降

  15. ニューヨーク発 〓 ドミンゴがメトロポリタン歌劇場を“自主降板”

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。