シュトゥットガルト発 〓 クルレンツィスツィスがコンサートのプログラムを変更、ウクライナとロシアの作曲家の作品を同時に入れる

2022/03/14

ドイツ・シュトゥットガルトを本拠地とする南西ドイツ放送交響楽団(SWR Symphonieorchesters)が13日、2018年から首席指揮者を務めるテオドール・クルレンツィスとのコンサートのプログラムの変更を発表した。変更されるのは、3月27日から4月8日までの都合9回のコンサート。

変更前のプログラムはセルビアの作曲家マルコ・ニコディエヴィチ、ブラームスの組み合わせ。それがウクライナの作曲家オレクサンドル・シェチンスキーの《オーケストラのためのグロソラリー》、ヨルグ・ヴィドマンの《|ヴィオラとオーケストラのための協奏曲》、ショスタコーヴィチの交響曲第5番の組み合わせに変更された。

オーケストラによると、ロシアによるウクライナ侵略が続いて中で、キエフにいまも残るシェチンスキーの作品とショスタコーヴィッチの組み合わせることで、平和と和解を求めるメッセージを発信したいという。ただ、現地からの報道によると、クルレンツィスは、これまでスポンサーだったロシア第2位のVTB銀行とは決別していないという。

写真:SWR Symphonieorchesters


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ジュネーブ発 〓 スイス・ロマンド管弦楽団がジョナサン・ノットとの契約を延長、任期に期限なし

  2. パリ発 〓 ポリーニが再延期していたリサイタルを体調不良でキャンセル

  3. ミラノ発 〓 スカラ座もゲルギエフを解任、《スペードの女王》の指揮は27歳のティムール・ザンギエフに交代

  4. パリ発 〓 パリ国立オペラが新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  5. フィラデルフィア発 〓 ピアニストのゲイリー・グラフマンがカーティス音楽院を退任

  6. ベルリン発 〓 ヨアナ・マルヴィッツがベルリン・コンツェルトハウス管の次期首席指揮者に

  7. パレルモ発 〓 ピアノのプレトニョフ、カワイのスペシャル・モデル盗まれる

  8. ベルリン発 〓 メルケル政権、コンサートなどのイベントは8月末まで禁止

  9. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが再開場祝うガラ・コンサート

  10. 東京発 〓 東京交響楽団のコンサートマスターに小林壱成

  11. トリノ発 〓 王立歌劇場がストリーミング配信、毎日違った作品をアップ

  12. リガ発 〓 2022年の「オペラリア」はラトビア国立歌劇場で

  13. ドレスデン発 〓 ドレスデン・フィルの次期首席指揮者にドナルド・ラニクルズ

  14. ロサンゼルス発 〓 女性指揮者描いた映画『TAR/ター』が作品賞を含めアカデミー賞6部門にノミネート

  15. モンテカルロ発 〓 チェチーリア・バルトリがモンテカルロ歌劇場の監督に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。